第2話 2023年6月21日、日記
ブループロトコルを昨日から少しやっている。
PCゲーム業界はけっこう厳しい局面にある。
従来からあるMMOには様々な問題があり、特に問題にされたのがRMTに関することだった。個人間の金銭トラブルもご勘弁願いたいが、RMTは「業者」による暴力でゲーム世界を無価値にしたり、無法地帯にしたりと、倫理性なども含めて問題になったのだ。
当然、そういうのを見てきた多くのゲーム開発側は「トレーディングシステムを搭載しない」という結論に収束しつつある。黒い砂漠でも、通常可能なのは正式な価格付けを強制されたマーケット取引のみであり、外部のリアルマネーでのRMTができない。
アイテムの融通がないゲームはもはやMMOとは公式も呼んでいない。
「MMO風」なのだ。ID周回ゲーもだいたいこれ。
でブループロトコルもそういう血を引いていて、結局ID周回、日課ゲーに最終的に収束するような気配がある。
もう昔みたいに露店を開いてポーション作りまくって提供して、素材集めて、まったり生活するみたいな層はほぼ切り捨てられた。
悲ちい。
まぁとにかく、そんなわけで、ブループロトコルに一瞬期待したけど、個人的にいえば、「やっぱりなんか違うな」というのが正直な感想だ。
あと、なんというか設計が「堅い」と感じる。真面目に作りすぎているというか「遊び」があまり感じられない。たとえば、高い山を登ったら、頂上には採取ポイントとか宝箱とか欲しい。
たとえば提案するなら、街中でも庭のリンゴの木から採取ができるとか、街のビーチで貝殻が拾えるとか、ゴミ箱からビンの破片が手に入るとか、そういう小ネタ的なもののセンスがちょっと自分とずれている。
他には本を見るとタイトルなどが読める、植木に水を上げられるとか、ドアはほとんど開けれて、二階とかにもちゃんと行けるように作るとか。
あとはNPCキャラは一言でもいいので全員会話を用意するとか。ただのオブジェクトのおばさんとか、可哀想。
露店でも、肉串や果物が買えるようにしてもいいし、そういう広がりが見たい。
確かにマスコットが配置されてたり、犬と、遊べたりとかはあることはある。ただなんか感性が違うのか、義務的に置かれてる感じがあり、「遊び」じゃなくて「仕事」に見えてしまった。
擁護する部分はあろうが、原神と比べても、低予算感がある。
シンプルでわかりやすいといえばいいが、実質的に戦闘周りしか実装できてなくて、料理もない。
確かに無価値に近い大量のドロップアイテムや雑貨、料理素材が倉庫を圧迫すると邪魔だけど、なんかうまいこと考えて欲しい。
クラフトシステムも、シンプルだなぁ。ポーションに当たる回復薬G1のレシピがベースクレイという謎物質1個だったり、これも固定の採取ポイントをドロップがランダムだか分からん別に面白くもない光る点をクリックして回るだけの作業になってしまっている。
採取が完全作業なのは、採取好きから見るとかなり辛い。原神では採取はフィールドに実際に生えているのに対し、このゲームではただの光る点なのがやっぱ辛い。
僕たちは遊びがしたい。すぐ飽きるかもしれないけど、焚き火システムがあるんだから、周りで肉を焼けるとかどうだろう。獣系モンスターから低確率で肉ドロップして、操作が簡単な肉焼きミニゲームでもいいし。
肉も原神みたいな大雑把でいい。
肉焼きぐるぐるしたい。
肉をペットに食べさせられるとかもいいかも。
そういう、遊びがしたい。
敵を倒してレベルアップなんて現代では苦痛だし、正直メインクエストも苦痛だ。
お使いクエストも、さもありなん。
それがゲームの根幹だけど、それだけでは飽きる。
そういう鬱憤を小説とかに反映させるので、ご飯おいしーーーみたいな内容になるのかもしれない。
理想と現実の乖離がひどくて、妄想するのだ。
肉食うぞ、肉。
そういえば、魚釣りはある。ミニゲームで首都の特定位置でしかできないが。
初日の初っ端にやってみたんだけど、なんか意味不明で、3回くらいでやめた。
アクションがそもそも得意でないし、説明も出ないみたいなので、放置で。
ここ以外では釣りもできないみたいだし、まぁいいだろう。これで魚がクエストに必要とかだったら、引退しよう。面倒臭すぎる。
魚も焼くのかな。
そうそうクラフトシステムはレシピ制なので、材料だけあっても何もできないし、未知の料理の組み合わせとかもない。
レシピはだいたいクエスト報酬だと思う。
今気が付いたけど、生活コンテンツが皆無なんだな。バージョンアップで増えるのだろうけども、なんだか先所からこれだからかなり辛口になってしまった。
少し反省している。でも続かないと思う。
面白いとは何か、とは難しい課題だ。
とりあえずもう少し都市を徘徊してみよう。
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