第4話 恒子さん
瑠音は、その生徒会で
恒子さんは生徒会のどのメンバーと
その恒子さんは生徒会役員みんなのあこがれの的だ。
あるとき、瑠音はその恒子さんに、「
最初は生徒会の何かだろうと思った。もしかすると、瑠音は大きな失敗をしていて、瑠音自身はそれに気がついていなくて、呼び出されて怒られるのではないか。そんな心配までした。
だから、成美に相談すると
「いやいや。楽しいことをするために呼ばれたんだよ。だから楽しんでおいで」
とそっけなく言われた。その「楽しいこと」という表現に、何とはないひっかかりは感じたのだけど。
そして、その梅大沢の別荘に行くと。恒子さんは、いろいろな珍しい飲み物とお菓子を出してくれたあと、瑠音をパジャマに着替えさせてベッドに誘った。
恒子さんは瑠音の体のあちこちを「お触り」した。
瑠音も恒子さんの体のあちこちを「お触り」させてもらった。
その一部始終は高性能の録画機器と録音機器で録画されていた!
はめられた、と思って惨めな気もちになった。
しかもそのすべてを成美は見通していた。
成美は、恒子さんが同じように「お触り」をしたりされたりをしている相手は一人ではないと言った。成美も恒子さんと同じことをしているのは、そのときのしゃべりかたでわかった。
最初は、裏切られた、と思った。
しかしその気もちはすぐに逆転した。
恒子さんが撮って、送ってくれた動画を見ると、手のひらに、腕に、胸に、おなかに、ふとももに、恒子さんの肌触りがよみがえる。
恒子さんの息づかいまでがよみがえり、自分の息づかいがそれに同期する。
それに。
瑠音一人でないのなら、かえって気が楽だ。
瑠音は、その恒子さんとの「お遊び」を自分から求めるようになり、楽しみにするようになり、いつしか、恒子さんからのお誘いが次いつ来るかと
ほかに何人もが恒子さん同じことをしていても、瑠音は、一番とは言わないまでも、いいところまで行っている、と思っていた。
確実に上にいるのは成美だけ。
でも、成美は許そう。
成美は親友だし、成美がいなければ、瑠音はこんなに恒子さんに気に入られることはなかったのだから。
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