第12話

「お待ち下さい、陛下!

突然、何を仰られているですか!!

我々貴族が経済を動かしているからこそ、この国は成り立っているのですぞ!?

それを減らすなど、どういうお考えか!!」



うっわ〜

このおじいちゃん、怖い者知らずねぇ〜……


それもそうか。


皇室、公爵を除くと1番階級が高い侯爵。

その中でも、皇女であった母を持ち、

数多くの大臣を輩出してきた名門中の名門であるエセルバート侯爵。御62歳。



見た目から、頑固そうなおじいさんで、怖いんですけど!?

あっ!今、睨まれた!!!



「エセルバート侯爵か。

貴殿の意見も尤もだが、少し、自分達のことを過大評価しすぎなのでは?

あと、全ての貴族をなくすと言っているわけでは無いよ。帝国に不利益をもたらす貴族を消すだけだからっ♪

今起きる損害より、後から来る利益の方が多いしね。」



「さ、左様ですか。はっはっはっ!!

それなら問題ないというのもの!

ところで、その消される貴族家というのは………???」



「ふっふっ。君が最初に聞いてくれて良かったよ!!」



「………というと???」



「もう、分かんない?

エセルバート侯爵家を消すと言っているんだよ」



!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?



「あのエセルバート侯爵家を!?」

「陛下といえども、流石に………」



「何を言っておるか、小僧!!!!!

皇位を手に入れ、血迷ったか!?」



「ふふ。自分がいかにも帝国に貢献してますアピールしてるけど貴殿…いや、君、隣国に情報流してるでしょ。

気づかないと思った?????

まさか、この国きってのの名門貴族がなぁ…

驚いたよ!!!」



「何を…………証拠は、どこにある???」



「はい、証拠!!!」


そう言って、お父様は侯爵に証拠を投げつけた



遠目で見たけど、あ〜。こりゃダメだわ……



隣国の者と会談とか言って自分の屋敷に招いて、その時にばっちし情報流しちゃってるじゃん…………!



その隣国の者も国に戻る前に捕らえて、地下牢

(重犯罪を犯した者が行く所。一度入れば、二度と陽の光を見ることは無いとされている。)

に入ってるし、エセルバート侯………………



おじいちゃん、THE ENDだね〜。



バイバ〜イ!!





















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