第8話
「にゃにぃ!?そんなことができるとおもっているのにょか!!!」
ん?クソ皇太子、生きてたの........
「いきてりゅわ!!しょ、しょれより、こうしゃくであるおまえにぃ、そんにゃけんげんなどにゃいはずだぁ!!!」
また、心の声がもれてしまったわね.....
反省、反省!!
でも、でも確かに、ゴキブリ野郎の言う通りね。
貴族の中でも強大な権力を持つ公爵といえども、王様の持てる力にはかなわないし...
小説にも、そんな設定は無かった。
「ねぇ、お父様。どういうことなの?」
「ソフィアちゃんが知らないのも無理はない。
公爵家当主と皇帝、皇后。あとは、皇太后くらいしか知らないんじゃないかな?
ソフィアちゃん。帝国の建国記は知っているね?」
「えぇ。絵本にもなっているし、帝国に住んでいる者なら皆知っているんじゃ無い?
確か、魔物がはびこる世界に強大な力を持つ二人の男が現れ、魔物達を次々と倒し、
人々を守った。
その二人は協力して国を興し、一人の男は皇帝に。もう一人の男は公爵となり、国を繁栄に導いた........」
「そう。そして、その皇帝の子孫が今の皇族で、公爵の子孫が私達エバンズ公爵家だ。
かの二人は、お互いを守り、協力し合い、裏切らないよう様々なルールを作った。
その中でも、一番重要とされていたのが、皇帝の交代権。
片方が、民衆を蔑ろにし、国に損害を与えるのを防ぐために作られたものだ。
もっとも、作られた頃から、長い時間が経っているのと、実際に使われたことが無かったから、徐々に忘れ去られ、知るのは僅かとなってしまったが.............」
知らなかった..........
そんなに、公爵家ってすごいんだ。
前に金持ちっていうイメージの貴族が気になってちょっと調べただけで、
知ったつもりでいた自分が恥ずかしいぃぃぃぃぃぃ!!!!
フレンチ何回行けるんだろうとか思っちゃってごめんなさぁぁぁぁぁい!!
.........うん?????
けっこう.........いや、めっちゃ重要な関係にある、
クソドリックと、私が婚約ってまずいんじゃ..............
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