第7話

ソフィアの父、ジュード・エバンズ。


エルメシア帝国の宰相で、エバンズ公爵家当主。


設定では、幼い頃から100年に1人の天才、エバンズ公爵家の至宝と呼ばれ、

学園を首席卒業、最年少で宰相就任など数々の実績があり、

成人してからもその秀才っぷりを遺憾なく発揮し、帝国を更に発展させ、陛下を助けている。


また、この国1番の富豪とも知られていて、一人娘のソフィアを溺愛している。


黒色のさらさらヘアーで、顔立ちも非常に整っており、体型も細身だが、鍛えられており、若いときと変わらないらしい.......今でもご婦人達に人気なんだとか。


元の世界でも、これほどのイケオジは見たこと無いわねぇ。

改めてここは小説の世界なんだと再認識したわ!


それにしても.......


皇帝への忠誠と、娘への愛。

どちらかしか選択できないこの状況で、娘を迷うこと無くとったパパさん。


しかもイケメン!!!!!


最高かよ...........!!


「よくもあんな愛らしいソフィアをこんな目に!!!

上等じゃ我ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」






.......えっ怖っ.........


あんらぁ~皇帝さんやられっぱなし。反撃する体力も無いわよねぇ、

あんなぽっこりお腹なら.......


おっーとぉー!!ここで殴る、殴る、ひたすら殴る!!!


クソ皇太子もそうだけど、皇室連中ってこんなに弱かったけ?

我が家が特殊っていうのもあるけど......


こんなんじゃ、簡単に暗殺されちゃうわよ!?

よくぞここまで生き残れたものね.......


それにしても格好良いわぁ~

ソフィアもこうして殴れば良かったのに。


そう思いながら見ていると、皇帝さんが、


「だ、誰か、助けてぇくれぇぇぇぇ~ぃぃぃぃ~!!」


情けない声を上げ、助けを呼んだ。


すると、近衛兵がやって来て、パパさんに襲いかかろうとする。




いや、遅すぎなぁ!そんんで皇帝を守れるわけ無いじゃん。

あと、パパさんは今忙しいのに手を煩わせようとするなんて.......!!



「させないわぁぁ!!顎潰しパンちぃぃぃ!!!!」



風魔法と自己流パンチで吹き飛ばす。


「流石我が娘だ!」

「お父様こそ、めっちゃかっこいいですわ!!」

「か、かわいい。かわいすぎるぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーー!!!!!

こんなかわいいソフィアを雑に扱い、近衛兵の統率力の悪さや、

ノンスルダム川の氾濫などの問題に中々着手せず!!!

他人に放り投げ、自分は遊び回ってばかり!!」


「うわ、屑じゃん......」


「その通りだ!!もう我慢できぬ!!!

貴様から、皇位を剥奪する!!!!!!!!!」














うん????



えぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーー!!



何言ってんの、お父様ぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーー











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