第5話

他の奴らは私と一緒に殴ろうとも、皇太子連中を助けようとせず、傍観している。


これは......邪魔者がいなくて好都合だわ!


「これでやっと、誰にも邪魔されずにお話(殴れる)出来るわね✨」


「にゃ、にゃめろぉーーーー!!

みょう、じゅうぶんにゃぐっただりょう?

よくも、よくもよくもおれをこんなめにぃ......

ぜったいにぃゆるしゃんぞぉ!!!しけぇいだしけぇい!!!!!」


「あら?まだそんなこと言える元気があったのね!やり甲斐があるわ〜!」


そう言いながら、往復ビンタする。


バチン!!べチン!!バチン!!バチン!!


「ぐぇっ……、ぎゃあ……、おえっ……、あぁ……」


いちいち反応が変わって面白いわ!

この調子で「「やめてください!!!!」


会場内に、甲高い声が響いた。


「セドリック様にこんなことして許されると思ってるん「お前は後だ!!

黙ってろ!!!」

「ひぃぃ.......」


何様なのよ、あいつ!!

てめぇこそ、男爵家のくせに公爵家のソフィアに好き放題してきたじゃねぇか!!

この騒動が落ち着いたら、お前の男爵家を跡形も無く消すからな!!


「殴るのは、セドリック様だけにしてください....私は悪くないわ!

ソフィア様に逆らったことは謝るから、男爵家を潰さないで!!

もう、たくさん殴って気が済んだでしょう!?

だからもう、許してぇぇーー!!」


「にゃ、まりぃーー!きぃしゃまぁーー!!!」

「あら、心の声が漏れてたかしら。はしたないことをしてしまったわ......

ふふっ。ごめんなさいねぇ、許すつもりはな・い・の❤

貴方たちはもう、戻れないところまで来てしまっているのよ。」


ウインク❤


「ひぃぃーーーーーーー........」


バタン!!........


「あら、倒れちゃった.... 」

「ま、まりぃーーー!!」


「ウインクしただけで、倒れちゃったわ......

まぁ、いっか!あんたに集中出来るしね!」


「や、やめろぉぉぉぉーーーーーーー」

「うふふ、やめない❤」


そう言った瞬間、広間の扉が開き......


「何事だぁーーーーーーーーーー!!!!!!!!」


やけにでかい声が静かなこの会場に響き渡った。








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