第5章終幕

Day.4

昨日、ユウとの信頼を深めた。

そのおかげで、私はこのパーティーにいていいのだと思う。

今日も、皆と仲良く過ごすつもりだったが、

「おい!皆魔援が来たぞ!」

「攻撃態勢に入ってください!やりますよ!」


30分後

「おい、お前」

「な、何だ!」

「魔王の名前を教えろ」

「そんなの!」

「言え」

「ひぃ!分かった言うよ」

「分かった」

「魔王の、名前はマルカイ」

「じゃあ、お前らの幹部の名前は?」

「し、知らない」

「そうか、じゃあ死ね」

「ひぃ!」

ユウが剣を振り落とす前に私は重力を掛けて止めた

「ん?」

「待って」

「何だ?」

「言ったんなら、良いでしょ」

「いや、こいつは殺さなきゃいけない」

「何で!」

「もし、こいつを逃がしてこいつが人を殺したら?」

「!」

「それなら、俺たちいや、俺が、手を汚せばいい」

「何で!そんな!」

「いいんだ。こんな、魔王擬きを俺が全員殺してやるよ」

彼は、今までそうだった。

彼以外は人を、殺したことが無い。

戦う時は失神させ、それを、ユウが殺す。

そんな事をしていた。

何で、ユウはこんなにも優しいのだろうか。

まるで、本物の勇者だ。

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