第3章第2話「少年は信じ始める」

Day.2

「じゃあ、クエストをやろう」

「分かりました」

僕は、この人をまだ信じきれていない。

アイツらみたいに…。

「どうした?早く行くぞ」

「あっ、はい!」

30分後

この人、凄い…。

援護や、周り見る事がとても優れている。

「終わったー」

でも、この人の迫力。

この、心に迫る恐怖は何だろうか。

まぁ、この人が危害を加えないのであれば、

利用するだけ。

Day.3

今日は、休みらしい。

やる事も無く、そこら辺を歩いていた。

すると、あの人の声が聞こえた。

「大丈夫?」

「うっ、うえー、おかぁさん、」

どうやら迷子の子を助けているらしい。

「とりあえず、着いてこい」

「うん…」

あの人は、他の所に行った。

「…」

あの人は、何がしたいのであろう。

あんな殺気を立てて、恐怖を引き出すような、物を持っているのに。

いや、あの人はそもそも心は悪いのか?

あの人が、悪い事をしているイメージや、した事を見た訳でも、ないのに。

「あぁ?あのクソ野郎がこの国に戻ってきたぁぁぁあ?そうかぁ、そうかぁぁ、良いなぁぁあ、この国を出なくて良かったぜぇぇ。必ず思い知らせてやる。勇者気取りが」

「!?」

あの人の事だろうか。何かしたのか。

いや、本当にそうか?

「あの、隊長。それはどういう事ですか?アイツは、まさに勇者でしたよ」

「そうかも知れねぇ、だがなぁぁ、アイツは、俺の骨をおり、焼かせて、死なせて、

それの繰り返しだぁぁあ、サイコパス野郎より、やばい。魔王程の最悪な奴はアイツだなぁ」

あの人がそんな事を…?

僕はそこから、去って行った。

Day.4

今日はクエストに行くのだが、

僕は昨日の事もあって、あまり乗り気じゃなかった。

「さて、行くか」

「はい…」

そして、行く途中。

「あれぇぇ?勇者じゃぁぁあん。」

「…」

「お前…生きてやがったのか」

「そっちはぁぁ、ぁぁぁぁああああ!お前、さては、そうかぁぁ。偶然だな。だが、死んでもらう。」

「…!」

「やれ。勇者。」

「おい、どういう事だ?」

「…」

「やれぇぇぇぇぇぇ!勇者ぁぁぁぁぁ!俺が!拾ってやったのにぃぃぃぃ!お前が追放されてぇぇぇ!助けてやったのにぃぃぃ!逆らう気かぁぁぁぁ!?」

「おい。どういう事何だ」

僕は、さっきここから逃げようとして、国に行って追放された。

その前に、追放され、何処へ行こうかと思ったら、この人が救ってくれた。でも、

やる事は犯罪で、僕の事は道具としか見ていない。

「言う事聞かねぇならぁ、し ょ ぶ ん するぞぉぉ、良いのかぁぁ?いや、もういやねぇや」

そう言った瞬間消えて、僕の間近に来ていた。

でも、消えた。風を感じて、あいつは、上にいた。

「!!!勇者モドキが俺に楯突くなぁぁぁ!」

キィィィン!

鉄と鉄が、ぶつかり、削れていく音が響いた。

カァン!カン!キィィィ!


僕はそれを見る事しか出来ない。

でも、

『気体』

「かっ!おま、ぇぇぇ!」

「あまり喋らない方がいいですよ。二酸化炭素を肺に貯めてるので。」

「かは!」

動かなくなった。

僕はスキルを解いた。

「おい!」

「えっ?」

「勇者ちゃん。じゃあねぇぇ。」

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