第3章第1話「少年は怖がる」

memo-----------------

『三相』…個体、液体、気体の三つをまとめて言った物。

個体…固まっているもの。鉄やプラシチチックなど。

液体…力を入れなくても、形を変えれるもの。水など。

気体…目には見えなく、触れた感触が無い。

(風は気体だが触れた感触がある。)

空気、酸素、など。

--------------------

フテリア王国

僕は、勇者。だった。今さっき、追放されてここに辿り着いた。

僕のスキルは、【『三相』を操る能力】

らしい。

どうやら、この世界には、『三相』は、まだ見つかっていないようだ。

その時人とぶつかってしまった。

「すみま…」

瞬間。溢れる殺気と、迫力によって、僕の足は竦んでしまった。

『個体』

ナイフを作り上げ、戦闘対戦に入る。

この人は、やばい。

すると、その人が手を挙げた。

「こうさーん」

その一言に驚いた。こんな簡単に降参するなんて。そして、言葉が重いことに。

何だ?この人。

「武器を下ろしてくれないか?」

「…」

僕は、疑いながらも、武器を下ろした。

「さっきの何のスキル?」

「えっ、【『三相』を操る能力】」

「『三相』って、個体、液体、気体の?」

「は、はい。」

「もしかして、お前も勇者…日本人か?」

「はい。あなたも…?」

「あぁ」

「そう、なんですね。分かりました。あなたは何でここに?」

「俺は、ちょっと、元々ここに来てたけど、野暮用ができて、それどころじゃなくなったんだ」

「へぇー」

「なぁ、一緒に来ないか?」

「えっ…?」

「勇者同士、仲良くしようぜ」

「…」

この人を信じて良いのだろうか。

でも、この人を信じれば、

僕は、どうなるのか。

「分かりました。一緒に行きましょう」

様子見だ。

この人が、人に害する者であれば、

僕の手で…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る