第3章終幕

「ん…」

あれ?僕、は?

何してた…、

「勇者さん!」

そうだ!あいつと戦って…!

「大丈夫。終わったよ」

「えっ?」

あいつには生き返る能力があると思う。

でも、何で?

「行こう」

「は、はい」


「凄い瓦礫…」

そこには戦った後が残っている。

「ここからの方が近道だ。行こう」

「…はい」

そして、行こうと瓦礫に乗った。

「ゥ゙」

微かに、でも確かに瓦礫の下からあいつの呻き声が聞こえた。

死ねずに、生き返るそれも、何度も。

「ヒィ、ゔ」

吐きそうになった。想像したくないのに、してしまう。

「…気づいた?」

「…!」

怖い…!足に、力が入らない。

「大丈夫」

「…」

でも、信じよう。

この人を。

「名前、聞いてませんね」

「俺の?」

「はい」

「俺の、名前は…」

少し、時間が空き、本物の勇者の名を発した

「ユウだ。」

「僕は、サクタです。」

「よろしく。サクタ」

ここで、気づけば良かったんだ。

でも、出来なかった。

僕は、これから、最悪な思いをする事になる。

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