第1章第2話「主人公、別人として活動する」

「着きましたよ。ここが、アルク王国です。」

「ありがとう。にしても、活気が多いな。」

「そうですね。ここは、『冒険初心者が集まる王国』でも、有名です。」

「つまり、ここは駆け出しの街か。でも、警備は?冒険一級者とか?」

「はい。でも、偏りが無いよう、他の国にもここで育った人や、外の人。強い者から弱い者までです。」

「何か、働きやすそうだな。」

あの王国とは違う。あそこを地獄と言うならば、ここは天国だろう。

「はい。ここでは働かない人は2%程度います。」

「つまり、皆に優しい、国。働きやすい、冒険初心者でも安心。そりゃあ、こんな人気多いわな。」

俺も働いて見ようかな。

「勇者様は、冒険者をお目指しなのですか?」

「さぁな。まだ、ここに来て、分からない事だらけだ。」

「では、冒険者になる方向で、行ってみては?いずれ世界を統べる『魔王』を倒すことになると思います。」

「?今、なんと。」

「いずれ世界を統べる『魔王』を倒すことになると思います。」

「俺が?」

「えぇ。」

「『魔王』を。」

「はい。」

「倒す。」

「はい。」

「えっ。聞かされてないんだけど。」

「言われてないんですか?」

「あぁ。」

「説明はいいですね。さっき言ったので。」

「まてー!話が、お、い、つ、い、てなーい!えっ?俺が?はぁあああああ!?」

「あ!国王様!ここに居たのですね!」

「あぁ。済まない。」

「えっ?待て。ちょ、ん?」

「国の紹介にもういとつ付け足しましょう。ここは嘘の国。ここでは、素顔が分からないかったたり、それが本当の素顔だったりなのがあります。私のように国王なのに、騎士を名乗るとか、ね。それでは、せいぜい、騙され無いよう気をつけてください。」

「…。行っちまった。」

嘘の国か。

「どうやら、俺、やばい所来てしまった。」



という事で、姿形変えてきました。

髪は金髪。服は安い軽装。武器も買っておきたいが、あいにく、金がない。

稼ぐしか、無い!


ーギルド。

編入手続き、その他もろもろ、終わらせ、

クエスト2~3個集めて、レッツラゴー


終わりまして。

何なら、知らないクエストもやっていた。

そのおかげで随分金を稼げた。


ー商店街(武器屋)

俺は、迷っていた。

短剣か、ソードか、それとも他の物。

えぇい!直感で!これ!

短剣!


「お買い上げありがとうございます」

「よし。」


これから始めるぜ!俺の冒険生活!

さぁ、行こう!

3ヶ月。

「ランク、S…。」

「アイツ、世界で一番早いSランク到達超えてるぞ。」

「どんな生活すれば、ああなるんだ?」

やっべ!やっちまったw

調子乗った。

図に乗りすぎた。

俺はその雰囲気が嫌になり出ていった。

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