第4話
人生初の引越しをした小学6年生のわたしは、なんとなくワクワクはしていましたが、やっぱり心細さもありました。
全く歩いたことのない道を歩いて登下校。
引っ越す前の家と引越した先の家は、全く雰囲気が違って、東京みたいな都会ではないけれども引っ越す前の家は、引越した家よりも栄えていました。
何もない田舎に来て、何を思っていたか・・・あまり記憶にありませんが、初めてクラスの皆に挨拶をした時、とても緊張したのは覚えてます(笑)
なんせ、当時は発表するとか皆の前で意見を言ったりトークをするのがとても苦手でしたから。
そんなこんなで、無事小学校を卒業し中学生に。
中学生になってから、一氣に自立心が芽生えたように感じます。
小学生の時は、ただ意味も分からず学校は行くものとされていたから早起きがうんと苦手でも学校へ行く。
授業中は静かにしてなさいと言われるから椅子に座る。
勉強をしなさいと言われるから授業を受ける。
友達関係も、イジメの的にならないように顔色を伺いながら自分というものを主張しなかった。
というより、自分の意思というものが無かったようにも思います。
小学生の頃にあった自分の意思と言ったら、男子とドッチボールや走り回って遊ぶのが楽しい。誰かと遊びたい。お菓子食べたい。勉強は楽しくない。宿題はめんどくさい。
これくらいのものだった。
こんなわたしでも、中学生で一氣に変わりました。
1年生の頃は、初めて上下社会という名の先輩後輩という概念を知りました。
友達が話していたのを聞いて、そうなんだ・・・先輩には嫌われないようにしようと思いました。
そして、不良やギャルというような存在のことも知りました。
1年生の頃は「わたしはあんな風に絶対にならない!」と言ったそうです(笑)
確かに、1年生の頃のわたしは学校の規則を守り、スカート丈も指定の長さで、特に目立った行動をしませんでした。
それでも、元々のだらしない性格は隠せず、よく忘れ物はするし宿題もやらないことが多々ありましたが…(笑)
中学2年生になった時、自分の考えや自分というものが出始めました。
この時、一氣に変わっていきました。
2年生になってから、初めての後輩というものが出来ました。
わたしにとって後輩は可愛い存在で、正義感というものが出始めた頃です。
1年生は、先輩たちにビクビクしている。わたしたちがそうだったように。
2年生になった途端、1年生に先輩風を吹かす同級生に嫌悪感を抱きました。
正直“ダサい”と思っていました。わたしは1年生の後輩たちを可愛がり守っていたので、同級生の先輩風を吹かしてる存在には煙たがられ嫌われました。
わたしは、この上下関係が嫌いでした。
たかだか1つ2つの年の差で、何がそんなに偉いのか・・・不思議でたまりませんでした。
どんどん、わたしは一匹狼になっていきました。
あんなに1人になるのが嫌だったのに、この時のわたしは、それよりも自分の意見や考えを突き通す方が大切でした。
それがカッコイイとも思っていました(笑)
わたしは、急に先輩風を吹かす輩とは違う。後輩イビリをする先輩たちとも違う。
わたしは誰にも負けないし、弱い子たちを守る。そんな風に思っていました。
同時に、わたしの身なりもどんどん派手になっていきました。
所謂“不良”というやつですね(笑)
1年生の頃は毛嫌いしていた不良というやつに、わたしはなったのです。
子供だったわたしの、初めての自己主張。とても激しい中学時代を送りました。
先輩や先生の反感を買うようなことをわざとやりました。
例えばお化粧をしていく。白の普通の靴下という規定に反したルーズソックスや紺色のソックスを履いたり、スカートも短くしました。
わたしは、お前らの言いなりにはならないぞと。
小学生時代のビクビクしていたわたしは何処へ行ったのやら(笑)
先輩には生意気だと呼びたされ、先生には怒られる。
それでも辞めなかったし、口答えをしました。
先輩には「あなたたちもお化粧しているし、スカート短いですよ。直してから言ってください。」
先生には「学校ではイジメられている生徒が居る。その子たちをなんとかしてから言えよ。」
こんな風に、わたしもイキっていた訳です(笑)
現に、先輩に呼び出され泣いてる後輩や同級生が居ました。
その子たちの代わりに先輩の元へ出向いて守っていたのはわたしだった。
同級生同士の醜いイジメの現場にも遭遇したことがありました。その子たちは後輩イビリをしていた人達でした。
止めに入ったけれど、その子は不登校になりました。
どんどん、大人や弱いものいじめをする人間を嫌いになりました。
こんな酷いことが起こってるのに、なんで大人である先生は何もしないの?
なんで平氣で人を傷つけるの?
わたしは、イキっていたし見た目も不良だったし、発言する言葉も綺麗じゃなかったけど、イジメはしなかった。
だから、1部の後輩にはとても頼られ好かれました。
何かあれば「先輩!どうしよう・・・○○っていう先輩に呼び出されました・・・」と頼ってきました。
わたしは、それが誇らしかったし、俄然やる氣も出たんですよね(笑)
3年生の教室に「○○って居る~?」と呼び捨てで呼びながら入って行ったこともあります(笑)
でもわたし、後輩のことや友達のことで要件がある時にしか、人に絡みませんでした。
あとは、自分が何か言われた時に言い返すとかでしたね。
そして、中学2年生の夏。
わたしは夏休み中にブリーチをかけて金髪にしました。これがきっかけで、わたしは一年間不登校になります。
染めた時は、まあ夏休み終わったら髪色戻すか・・・くらいには思っていた氣はしますが、結局わたしは金髪のまま夏休み明け学校へ行きました。
思いの外、先生は誰も声をかけてこなかったんです。
『え?意外だわ~案外大丈夫だったか(笑)』とヘラヘラしていたのも束の間。
放課後の挨拶が終わった瞬間「水蓮は、このまま残れ。」と担任に言われました。
なるほど。あまりにもビックリしてその場では何も言って来なかったのか(笑)となりました。
案の定怒られました。
髪色を戻し、靴下も規定のものにし、スカート丈も戻さないと教室に入れないと言われました。
この時のわたしは「は?」となっておりました。
今まで、スカート丈短くても靴下が規定のものじゃなくても教室に入れていた。
しかも、この校則違反とやらをしてるのは他にも居るのに・・・
「じゃあ、明日から学校来ねーよ!」と言い放って帰りました。
わたしは、本当に学校へ行きませんでした。
大人は汚い。ふざけるな。という大人への怒りがどんどん出てきました。
イジメを辞めさせることよりも、服装や身なりの方が大事なのか?
そんなものがなんの妨げになるのか。
わたしの身なりが、他の生徒に悪影響を与えるから教室に入れられないそうだ。
これを描いてる、今のわたしも、学校へは思うことがあります。
正直どうでもいいルールばかりで、改善して欲しい所ばかりです。
皆さんの理想の学校はどんな場所ですか?
いまの学校は、目上の存在の言いなりになれるように躾られる環境です。
学校の身なりというルールを守れる人。
授業中、先生のいうことを聞き静かにノートをとれる人。
更には、成績には点数や評価が付けられる。
先生や学校の規則を守り、優秀な点数をとれる人。
勿論、学校では学べるものもありますから、一概と必要のないものと言うことでもありません。
それでも、子供たちの自由が認められていない環境に、わたしは違和感を覚えています。
子供だった中学時代、わたしも良い行いをできたかと言ったら、そうではないと思います。とても未熟でした。
それでも、いまのわたしが学校へ抱いてる不信感の種を幼いながらにも感じていたのだと思います。
とは言っても、先生方の環境が良くないことも、なんとなく分かっています。
当事者ではないので、全てを知っているとは言えませんが、わたしは不登校の子供たちが集うフリースクールという場所でスタッフをやっていたことがあります。
この時に、学校の先生たちの立場のことや、親の立場のこと、子供の立場のこと、それぞれの立場での悩みというものを少し勉強しました。
きっと、先生方にとってわたしは、とても都合が悪く扱いにくい生徒だったでしょう。
わたしの言葉に、言葉が詰まった先生も居ました。
イジメのことは、先生でも手に負えなかったり、様々な事情があっただろうし、先生の立場という所でのストレスもあったと思います。
だからこそ、学校は改善すべき所が沢山あります。
先生の環境も子供たちの環境も。もっと言うと親の環境も。
様々な事件が起こるのには、改善点がありますよ。
皆さんに氣づいて欲しいことがありますよ。のサインです。
学校のことに限らず、わたしたちが体験する全ての事柄は無意味に起こりません。
必ずそこに、わたしたちへメッセージが隠れています。
わたしも沢山、人を傷つけるやり方をしてきました。これは、これからお話する中でも、これまでお話した中でも。
わたしの本質の魂は愛です。皆さんもです。
だから、わたしが誰かを傷つけるやり方をすれば、あなたは愛なんですよ~と教えてくれる現実が現れます。
宇宙さんの教え方は、時に苦しかったり辛かったりしますが、だからこそ、わたしたちは愛を学んでいけるし、より愛が深まります。
それに、ずっといい事しか起こらなかったら、わたしたち人間は鈍いので氣づかんのです(笑)
辛いことがあるから悩んで考えたり行動したりしてみますよね。そういう事なんです。
ちょっと熱くなってしまいましたが、次のお話ではその後の展開をお話していきますね。
読んでくださってる方、ありがとうございます。励みになっております。
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