第12話 他の1クラス
1クラスの秘密を知ってから1ヶ月ぐらい経った。
環境に慣れすぎて常に身体強化をし続ける訓練をさせられているせいでで、コップを握り潰すし、ドアノブはへし折れるし、先生に相談したら。
「手加減も学ぶべきだ」
とか言ってくるし、災難な事しか起きない。
「はぁー」
そんな事が起きるせいでテンションも下がる。
「ちょっと溜め息最近しすぎじゃない?」
「そうですね、最近私も多いなと思ってました」
目の前にいる詩織と櫻さんに言われた、当たり前だろ!俺の体がもう普通の世界に馴染む事が絶対にできないような体になっていってるんだから!、と思ったが別に言葉にしない。
「本当にそんな状態でできんの、合同訓練」
そう、今日は他の1クラスのクラスメイトとの合同訓練の日だ、馬が合うかは分からないができるだけ仲良くしようとは思っている。
「大丈夫だ、多分」
「多分って本当に大丈夫なの!」
「まぁまぁ詩織ちゃん、九郎くんが大丈夫じゃなくなったら私達がフォローすればいいんだから」
なんて優しいんだ、もう俺の唯一のオアシスどころか女神だよ櫻さんは。
「そうね、感謝しなさいよ九郎」
「今感謝する事じゃねーだろ」
そう言った瞬間俺と詩織の間に火花が散った。
「もう着いたみたいだよ、詩織ちゃん九郎くん」
櫻さんの言葉を聞き前を向くと前より大きい演習場に着いた。
「前より大きいな」
「そうね」
その演習場の前に人が集まっていた、恐らく同じクラスメイトだろう、その内の1人が俺を睨みつけてきた、はぁ面倒くさいのが1人いた、何でこんなに俺悪運つよいんだろう?、静かに暮らさせてくれよ。
「全員集まったな、では合同訓練を開始する前にまずは自己紹介からしよう」
見た事が無い先生が喋り出した。
「じゃあまずは俺が担当している生徒からにしようかな、佐々木から始めろ」
すると男が1人たった。
「僕の名前は
なんか周りにラメが舞ってるのかっていうぐらいのイケメンでキラキラしている。
「じゃあ次波多野、南も準備しておけ」
また男が1人立つ。
「俺の名前は
こっちはマッチョ系のイケメンか、海の男感をすごい感じる、そして少しすると女の子が立った。
「あっあのその、わっ!私の名前は!
小動物系の女の子だ、今すぐ守ってあげたくなるぐらいのひ弱な感じだが、大丈夫かな?俺が思う必要ないと思うけど、そしてさっきの先生が喋りだす。
「まぁいい奴らだから仲良くしてやってくれ、ちなみに俺の名前は
このクラスの教官ってやっぱり高いのかな?ちょっと疑問に思った、するともう1人の見覚えのない先生が前に出てきた。
「では私の担当している生徒の番だ、坂倉からだ、右から順番に自己紹介しろ」
うわー、さっき睨みつけてきた奴だ。
「俺の名前は
何だコイツ?頭のネジが取れたどころか脳が機能してないだろ、担当の先生も呆れている。
「はぁーもう次にいけ」
まだなんか話そうとしていたが強制的に次に回された、自業自得だな。
「私の名前は
コイツもさっきの奴とたいして変わらないな、どっちも頭がいってる、担当の先生は頭を抱えていた。
「もう次いけ!次!」
この先生ヤケクソになってないか?、そう思っていたら1人の女の子が大きな声で喋り出した。
「私の!名前は!
元気があるのか、ただうるさいのかどっちかもしくはどっちかだろう、さっきの奴らよりかは幾分もマシだ、もう1人の女の子も喋った。
「私の名前は
えっ?終わり?早すぎないか!ちょっとビックリして体がフリーズした。
「私の生徒は以上だ、私の
色々と苦労してそうだな、顔をよく見たら顔色が悪い、階級も結構高いのにご愁傷様です、そう思いつつも自分達の番かと思った。
「じゃあ次は帝大佐は今日は出張でいない、帝大佐の担当の生徒も自己紹介してくれるか」
「「「はい!」」」
いつもの癖で3人とも結構な大声で返事をした、順番を決め詩織、櫻さん、俺の順に決まった。
「私の名前は朱嶺詩織、あんまり話しかけないでください、よろしくお願いします」
話しかけるなと言いつつよろしくお願いしますって、よろしくできないだろ、そういや詩織の奴が櫻さん以外に友達みたいな関係の奴って見た事無いな、人見知りを拗らせてるな、想像しただけでちょっと笑いそうになる。
「私の名前は龍紋院櫻と言います、これから皆さんと関わりが持てることがとても嬉しいです、これからよろしくお願いいたします」
流石お嬢様、丁寧な自己紹介!
だが、他の人達は恐らく元帥の孫ってことの方に注目しているんだろうな、そう思っていたら自分の番がきた。
「俺の名前は
心の中じゃいっぱいあります。
「これからよろしくお願いします」
そして本題の合同訓練に戻る。
「では自己紹介も終わったから、今から改めて演習の説明に入る」
そこからは前に説明された通りの内容だった。
「説明は以上だ、あくまで合同訓練だ誰かが困っていたら助け合うこの事を忘れるな!」
『はい!』
そうして2回目の演習(合同訓練)が始まった。
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