第7話 襲撃

「あぁ本当に容赦ないんだからあの人」


 今は演習から翌日の朝だ、体は筋肉痛だらけで動くのも疲れる。

 演習が終わった放課後、先生に3人で訓練を受けつつその後反省会をした、そして改めて思った


「本当に仲いいよなあの2人」


 側から見たら本当の姉妹かと思えるぐらい仲がいい、反省会の時も俺のがいることを忘れてほぼ2人だけで喋っていた。


「はぁ今日も地獄の訓練か」


 そう言いながらいつもの教室に向かう。




ピンポンパンポン


 誰か呼び出しでもくらったのか、中々校内放送が流れる事がないからそう思っていたら。


『HEY!HEY!Boys&girls!Oh,no!、どうもすみません翻訳使うの忘れてました、改めまして少年少女、軍人の卵の皆さんこんにちは私はの4thのウィリアム・ノアです、どうぞお見知り置きを。』


 何かの訓練か?と最初は思ったが流石に世界的なテロ組織の名前を使うとは思えない。

 そう思い、一気に周囲への警戒レベルをMAXまで上げる。


『私達がここに来た目的は軍人の卵である皆さんを我が国の名誉ある国民に招待する為です』


 つまり戦力補充のために俺たちを誘拐しに来たってことか。


『もちろん抵抗しても構いません、ただしその人達は、まー実験かなんかに使われると覚悟してください、じゃあ以上です投降したい方は一階にある放送室に来たください、じゃあねーバイバーイ』


 そう言いブチっと放送は切れた。

 どうしよう、まずは急いで2人のいる教室に向かう、俺自身がいつも遅めに登校しているからいつも俺が教室に入った時には2人ともいた、だから今もいるはずだ。

 そう思い急いで走る。


「見ーつけた!」


 そう言い、恐らくテロ組織の一員と思われる人物が俺の目の前に現れた。


「ヤッタ!ヤッタ!これで報酬増える!増える!」


 何だ⁉︎このイかれたやつは⁉︎


「君ー、投降するそれとも?」


 一気に寒気と恐怖に襲われる。

 だがもう目の前に目的の教室がある、ここで逃げる訳にはいかない!

 そう気を引き締めて覚悟を決める。


『銃弾』


「戦うって事でいいんだよね?」


 そうだと言わんばかりに銃弾を発射する。


「じゃあ君は死刑」


 いつの間に!

 一瞬の内に俺の背後に移動していた、終わった、そいつが持っている短剣が俺の喉に刺さりかけた。


「それはお前のことだ」


 背後から聞き慣れた声と共にそいつの首がスパッと切れて地面に転がった。


「大丈夫か九郎」


 振り返るとやっぱり先生だった。


「大丈夫です、先生」


「そうか、2人は見たか」


 鬼気迫る顔で聞いてきた。


「見てませんけど、多分いつもの教室にいると思います」


「さっき確認したがいなかった、恐らく捕まっているはずだ」


「じゃあ助けに行かないと!」


「ダメだ、応援は後10分でくるそれまでここに隠れる」


「それじゃ間に合わないかもしれないじゃないですか」


「時間稼ぎは私がする、さっき見ただろアイツを、あれでもまだ下っ端だ、下っ端のやつにも勝てないお前を連れて行っても無意味だ」


 クソッ!先生の言う通りだ!だが納得はできない!


「じゃあ時間稼ぎしてる間に俺が2人を助けますから!」


「それでもダメッ…………」


 急に先生が考え出した


「分かった、ただし私の命令には従え、いいな!」


「はい!」


 その返事と共に覚悟を決める。


「じゃあまずは放送室を見張るぞ」


「何でですか?」


 放送室にいるんじゃないのか?


「恐らく放送室に集めてから他の場所へ移動しているはずだ、そうじゃないと放送室に突撃された時に全員助けられてしまうからな、後シンプルに放送室へそんなに広くない」


「つまり放送室ではない人が集められた場所があるから先にその場所を見つけるって事ですね」


「そうだ、すぐにここから出るぞ、もうすぐ恐らくあの死体が見つかっているはずだからな」


「分かりました」


そう言い急いで教室を出て遠くから放送室を見張れる場所へと移動する









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