ライトノベル市場額の推移(推定含む)
1976年 ライトノベル誕生
1984年 150億円~200億円(推定) 0次ラノベブーム?
1996年 200億円~700億円(推定) 真の第一次ラノベブーム
2004年 170億円 ハルヒブーム・萌えシフト・第一次ラノベブーム
2009年 301億円 ラノベ市場のピーク
2011年 274億円
2012年 284億円 文庫ラノベ市場のピーク・異世界転生ブーム開始・第二次ラノベブーム
2013年 250億円
2014年 268億円
2015年 280億円
2016年 284億円 異世界転生ブームのピーク
2017年 283億円
2018年 269億円 異世界転生バブル崩壊
2019年 244億円
2020年 243億円
2021年 224億円
2022年 212億円
2023年 201億円
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注
1:1984年は『ぼくらの7日間戦争』・『なんて素敵にジャパネスク』・『宇宙皇子』などの1000万部・2000万部をヒットしたラノベがあったことやコバルト文庫が特にラノベ市場をけん引したことを考えあくまで筆者の独断で2004年頃の市場額があったのではないかと推測する。しかし1984年の市場額は突発的な伸びであり急速にラノベ市場額はしぼんでいったと推測される。まだまだ男子向けのラノベ作品がほとんどなかった時代なのだ。
2:1996年は本格ファンタジー作品群つまり『ロードス島』『クリスタニア』『玉王子カイルロッド』『オーフェン』などのブームによりあくまで筆者の独断で2009年のラノベピーク市場額の倍以上の市場額があったのではないかと推測する。また当時はコバルト文庫などの女子向きラノベの需要が非常に高い。なぜなら膨大な人口である団塊ジュニア世代が社会人になる直前のラノベ駆け込み需要があったからである。しかも出版市場は約2兆6000億ということを考えると薄く・広く・長くラノベが売れたはずである。つまり今とはラノベの売れ方が全く違うという事である。ただしラノベの市場額は正確に把握される前なので額の幅を大きくすることをお許し願いたい。なお男子向けラノベは黎明期だが女子向けラノベは成熟期の時代である。「96年はまだまだラノベの時代じゃない」と思う人はあなたが高確率で男性だから「コバルト文庫」と言う存在が見えていないだけなのである。
3:厳密には2002年頃にラノベでも萌えシフトが始まる。
4:2019年と2020年の市場額を見てほしい。なんとコロナ禍なのに下げ止まっている。これが「ライトノベル衰退論」の否定に一旦は繋ながったわけだがそれは巣ごもり消費効果にすぎずしかも横ばいになったにすぎない。同じコロナ禍なのに2021年は巣もごり消費の中で大きく市場額を落としている。むしろ2020年は3か月の事実上のロックダウンを強いられたことを考えると2020年のラノベ市場額は大健闘である。逆にロックダウンが無いのに2021年は大きく市場額を落としている。そして一向に回復しない。
5:「なろう系」と「従来の文庫ラノベ」を区別する識者も居るが筆者はなろう系も従来のラノベも「同じラノベ」という立場をとっている。ゆえに出版科学研究所算出のラノベ市場の額で記述している。
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