第3話 図書館
「はうっ!」
と夢から覚めて起きたらやっぱり宿だった。
もう夜で、外からの光でなんとか鍵をもって外に出ると、下に向かい女将さんのところへ。
「あの、部屋の明かりって」
「あぁ、渡り人だったね、ちょっと待ってな」
一緒に着いて来てくれて明かりをつけてくれる。
「ここに魔力を流せばつけたり消したりできるよ」
「やってみます」
ボタンの様なところに気合を入れるとスイッチのオンオフが出来た。
「そんな気合い入れなくてもつくだろ?」
「はい、なんか気合い入っちゃって」
笑われながら女将は戻っていく。
「腹減ったな。下でみんな食ってたから下は飯屋になってるのか?」
ズタ袋から大銀貨を取り出して窓を閉めると、鍵をかけて下に向かう。
「おや、食べに来たのかい?」
「食堂になってるんですか?」
「夜は酒場だよ、晩飯も食えるよ」
「じゃあ、オススメでお願いします」
「わかった、そこに座ってな」
とカウンターに座って待つ。
周りを見ると大きな剣を担いでる人や杖を持ってる魔法使い風の人なんかがいてファンタジーだ。
「ほら、あんまりジロジロみてると喧嘩売られるからね!じゃあゆっくり食べな」
女将が持って来たのはシチューにパンに何かの照り焼き?にエールだった。
「キンキンだ!」
エールが冷えている。小説なんかではヌルいエールを想像していたが冷えたエールは美味かった。そしてほかの食べ物も美味い!
ガツガツと食べてお代は千ゼルだった。
大体が日本と同じ様な金銭感覚でよさそうだな。
部屋に入りシャワーを浴びるとベットにダイブする。あんまり柔らかくないや。
ステータスをみるが、レベルが6になっているだけでこれと言って変わりはない。しかもユニークが書庫の管理人て、まぁ読むのは早かったし本も好きだけど、それだけなんてなぁ。本はまだニ冊残ってる。火魔法をもう一度読んでみる。やはりわからないが頭に入ってくる。読み終えるとまた俺の中に入って来た。次は剣術の指南書。同じことが起きた。
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レベル3
力 F
体 E
速 E
知 F
魔 E
スキル 火魔法2 剣術
ユニーク 書庫の管理人
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火魔法2になってる?剣術もある。
何故だろうと考えていたら寝てしまった。
「ほうっ!」と夢から覚めて窓を開けるとまだ薄暗い。
軽鎧を着込むのに手間取っていると鐘がなる。朝イチの鐘かな?
昨日の夜の残りの金を持って、剣帯をつければ完成だ。ズタ袋は置いていく。
「おはようございます」
「おはよう、朝メシかい?ちょいと待ってな」
またカウンターに座って待つと、ベーコンエッグにパンとサラダにエール?
「あのエールって」
「あぁ、ここじゃアルコールの低いエールは水みたいなもんさ」
「そうなんですか」
朝からエールなんて贅沢な!と思いながらガッツリ飯を食う。
「女将さん、図書館があるって聞いたんですけど」
「あぁ、あるよ、地図描いてやるからいってきな」
簡単な地図を描いてもらい外に出る。
まだ朝早いのに動いてる人が多いのにビックリする。
地図通りにいくと図書館はすぐに見つかった。が、まだやってない。暇つぶしにそこらをブラブラする。
道具屋、魔道具屋、雑貨屋、パン屋などあったが、ふとなぜ文字が読めるのか不思議に思った。異世界言語ってデフォなんだろうか?
そうこうしていると図書館が開いたみたいで一番乗りで入ると、百ゼル取られた。まぁしょうがないか。魔導書コーナーを見て、魔導書の多さにビックリする。
まずは風魔法の魔導書からと思い取ってめくっていくが頭に入っていくのでパラパラとめくるだけで終わってしまった。
ステータスを見ると、変わっておらずガッカリ。俺の中にいれると変わるのか?でも図書館だしダメだろ。
そういえば冒険者ギルドに登録した時の冊子を読んでないし、昼時だから一旦帰るか。
本を返して宿に戻ると冊子を見てみる。
Fランクから始まりSランクが一番上、一ヶ月に一回はギルドの仕事を受けないとギルドから除名される。なんてことが書いてあった。除名されるなんて大事なことは言ってくれよな。もしかしてこれも入っていった。ステータスには変わりはない。
下に降りると昼はやってない様なので外に出て屋台で腹ごしらえをする。
「まぁまぁだな」
味も量もまあまあの肉串だった。
さて、ギルドの依頼でもしてみますか!
冒険者ギルドに入って左手側に貼り付けてあるのが依頼票だ。常設依頼は下の方に貼ってある。
「ゴブリン討伐」「薬草採取」なんかが常設依頼だ。
冒険者ギルドの二階に本が置いてあり、そこで薬草やモンスターを調べることができる。簡単な手書きの本だったがわかりやすかった。
モンスター図鑑も頭の中に入っているので大丈夫。
ここら辺の地図もあったので買って見るとやっぱり入って来る。マップと言うスキルが手に入った。地方限定だから移動したらまた地図を手に入れないといけないけど。
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