第10話 思考SVG
カラン...とフォークを置いた。
晶馬|『僕には最高の時間だったよ。とんでもないぐらいにね』
あまりのおいしさのだったため、汗が出てしまった。
晶馬|『すいません。あのお風呂に入りたんですが、
もしかしてお湯沸いていますか?』
渚|『はい、沸いております。晶馬さんは、かなり
熱そうなお湯が好きそうなのでちょっと火力高め
にしておきました!。家政婦として私は完璧なので!』
”キラキラ”した顔で、こちらを見つめてくる。
これぞ漫画のえへん!の顔である。
晶馬|『よしじゃ、お風呂行きます。』
渚|『ここを出て真反対のドアの右の扉がお風呂場になってます。
じゃあごゆっくり〜』
ーー ガチャン ーー
晶馬|『取り敢えず、部屋に行って着替えを取るか』
ーー タッタッタッ、ガチャン! ーー
部屋に置いてあたった、スーツケースから服を取り出した。
取り敢えず、全部緑の服を選んだ。まるでゾンビみたいだ。
服を取って、僕は部屋から出て
ーー ガチャン ーー
お風呂場に小走りで向かった。なかなかこの廊下には、慣れない。
けど自分が元々住んでいたとなると不思議でしかない。本当に
不思議でしかない。けど慣れれるしかないんだ。この館に。
そうしてる間に、お風呂場についた。
晶馬|『なんか怖いな...大丈夫ただの風呂場だ』
ーーガチャーー 扉を開けた。
開けるとそこには、
晶馬
お風呂場と言えないほどに、大きかった。
脱衣所も大きかった。
晶馬|『で、でけ....と、とりあえず服脱ぐか....』
家庭には、ないであろうロッカーに服とメガネを入れようとした瞬間
--- ビヨン!! ---
一瞬黒い影が見えた。
『ど、どん〜ハズレのロッカー引いたねー驚いたでしょ?』と
書かれている。
晶馬|『すごいな、渚さん、急なサプライズにも対応かなのか..』
今思うとあの人らしくも思う。この世の中にあんなにいい人がいる
と思うとちょっと泣けてくる。
晶馬|『あッ!?ちょっと待ってくれよぉ。これ貸切じゃねーか!
一度でも風呂でバタフライやってみたかったんだよ..
一つのNEGAIが達成できんのか!?絶対にやろ!!』
そう言うと、脱衣所からお風呂場まで駆ける。
---タッタッ!ピシャ!ピシャ!---
僕は、飛び込んだ!
---- ジャッグンー!----
カエルの様な飛び込みで風呂に入る。
晶馬|『ここまま、バタフライで行くぞッ!!エンジン全開!!』
---- バシャバシャ ----
魚の運命、魚のあり方を感じる。我々の本当の始まり、ふるさとそれ
を感じる。ともに虹が泳いでいるかの様にも感じた!。
奥からは、汽車がこちらを迎えてくれる蒸気の音がする!!
周りは、ピンクと紫が混ざった宇宙の様な空間!!
---- シュウ...シュウ.... ----
晶馬|『僕は、このままあの汽車に虹ともに乗るんだッ!!
あの汽車は、僕の実現の終着点なんだ!!』
そして僕は、全身の力を使って飛魚の様に飛んだ!
美しいフォームを保って等速直線運動が起きている様に!
そして、汽車のドアが見えた!僕は、手を出した!
しかし次の瞬間...
ーー ゴン!!! ーー
僕は、何かぶつかったのだ。壁にぶつかったのだ。
晶馬|『いって...ドアってこんなにいたのかよ....
あれ?これタイルでできた壁?まさかさっきのは
汽車じゃなくて単純に気のせいなのか....』
おそらくお風呂で泳ぐ事が叶うと思うと嬉しさによって
変な事を見ていたのだろう。
晶馬|『まあ、いっかあんなに生き生きできたから。
そんな事もあるわ。つうか、めっちゃ腹がいきたいわ。
打撲ぐらいなら大丈だな!よし湯船に浸かろ....』
その後湯船に浸って、シャンプーなどの石鹸を使って洗い
肌をそこに置いてあったタオルで拭いた。けど
腹の痛みは、続いていた。とりあえず、リビングに行く事に
した。
晶馬|『渚さんーお風呂めっちゃよかったよーー』
近くの階段から音がする。
渚|『本当ですか!いや今回色々の地域の温泉をかったので
良かったです...晶馬さん、熱さはどうでしたか?』
晶馬|『熱さいいんだけど、ただちょっと色々あって風呂
で腹をぶつけて痛めてね...』
渚|『それはいけません!救急箱持ってきますね!』
彼女は、二階に行き救急箱を持ってきた。
渚|『ごめんなさい、ちょっとお腹をみせることできますか?』
晶馬|『全然いいよ、治るだったらけど押されてもあんま痛くないけど』
--- バサ! ---
渚|『!?!?こ、これ折れてません?なんか紫いろなんですけど
しかも、ものすごくデカいですよ!けど何にか振動している?』
そう、あの衝撃によって骨は折れていた。事実としてオレていた。終着点の汽車は、肋骨の終着点であったのだ。
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