第九話 MB回路 ショートスターター

廊下を歩く、嫌な事から遠ざける形で歩く

そして階段を下って、食堂と書かれたドアを引く


ーーギィーー


渚|『チセ様ちょうどお兄様が来られました。

   今晩の献立は、いい魚が手に入ったので魚を使った物に

   なります。今晩は、宴ですね!。』


チセ|『そうね、料理を作る物のレベルもここを来る時

    よりも圧倒的にレベルが上がっているわね。』


渚|『ありがとうございます。これからも精進していきます。』


本当に彼女の料理のレベルは本当に高い。レシピ本を作ったら

お金儲けができるレベルだと思う。


その次に成長した妹に違和感を感じる、昔はよく兄じゃと呼んでいたのが懐かしく思う。


チセ|『に、兄さん!お、お久ぶりです////』


晶馬|『そ、そうだな//久々だな///なんか照れるな..』


チセ|『ぶ”ン”.....ハッwwハハハハハハww

    想像していていたのと全然違うwwど、どうしたのかしらw

  そのゾウリムシみたいな存在感出してww

    何も変わってないようですねw』


頭にキタので、倍返しにする。ー倍返しー


晶馬|『兄じゃ〜〜!やっぱり時代はえっど時代?

   エロ時代?なんだっけ?兄じゃわかる???』


妹の黒歴史をぶちまけた。当時の声を再現して。


渚|『えッ??今なんと??晶馬さん??』


晶馬|『チセの黒歴史だよ。なんな事をされたらこっちも

    やらないとね。これ芸能界に知られたやッばいぞ〜』


チセの様子が....だんだんと変わる周りの空気がチセに集まる様に


ーーーーおいお前リンチとミンチどっちがいい?ーーーー


チセの顔が、この世にいない化け物の様な顔している。


晶馬|『うーん、じゃあフルコースでッ!!!』


ーーーーよしその気ならよしーーーー


そう言うとチセは、物凄い勢いでフォークを取り


ーーーダダダダダダーーー


一気に喉元まで、近くに来た。神経が脳に情報を送るまでの間に来た。


晶馬|『いや〜、ご、ごめんて!ちょマジでスカ?

    あ、あれはお、俺の迫真の演技かつ秀才的な想像性とアドリブ力

    で、できたお、お話だ、だからよ。お、落ち着けよな!

    お前の好きなパンナコッタ奢るからさ!ね!落ち着こ!』


そうすると、化け物は消えた。冷や汗が止まらなかった。


チセ|『そうですね!あんな事でキレる様な女では、ないですから!

    お兄様さまも、安心してくださいね!ちゃんと立派に育ったんで  

    すから!パンナコッタは来週のいつか、いきましょうね!』


渚|『来週なら、確か予定は空いてますね。その時にお祝いを兼ねて

   いきますか。失われた時間も取り戻せたらいいですね。』


空間には謎の空気が生まれた、その様な物?謎の空気でもない?うん?

存在、運命、等速の流れ、なんと言えない空気がとにかくできた。

この空間は、地球のコアを見ている様な気分であった。


晶馬|『あ、そんな事より御飯にしよ。せっかくのご馳走だからさ』


チセ&渚|『そうですね、一緒にいただきますか。それでは』


全員|『手を合わしていただきます!』


全員でタイミング良く、御飯を食べた、食らった。

皿とフォーク、スプーンのぶつかる音がまた食欲を引き出す。

カン、コンと音を出して食べる。


晶馬|『すごいな、この御飯珍しい組み合わせだね

    中東と東欧をかけわせた料理始めてだよ』


世界中の料理を食べると脳内に料理の背景が出る。


こういった食材を育つ環境、食材による体の効果、


料理の温度、味の濃さなどなどの事が頭に出てくる。


こんな事を言っても完全な素人の舌であるけど、


これは誰が言ってもウマい


気が付いた時はもう食べ終わっていた。





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