代5話 交流の変圧と、変流
井宮|「え!ちょっと!オレをおちょくってんじゃないよな!?
ま、待ってくれー!!』
井宮の声を聞かずに、南伊は足を速める。
校門から南伊は、消えてしまった。
井宮|『本当に、変な子だ....けどそれ以外に何かあったはず...
あッ!今日から家変わるんだ!えーと今は、5時半.......
やっべ!あの家遠いんだよ、ここから2時間かかんだよ...』
今日の事が、あまりにも濃厚すぎて大事な事を忘れていた。
家が変わるのは、元々の家から別の家にお世話になっていたため
高校生になって、環境に慣れるため帰ってこいと、元々の家から
連絡があって、今日から行く事になった。妹に久々に会う事
を考えると、ちょっと嬉しいがもう10何年も別居だったため。
不安の気持ちもいっぱいである。
そんな事を考えている間にバス停に到着した。
井宮|『早くきてくれー、もう足ヘトヘトだからさ......
はぁ....うん!?え!?まじ!?』
前を向いた瞬間には、すでにバスが止まっていた....
運転手|「次は、〜〜〜 OOO行きです。』
井宮|『は、はや、俺絶対にもっと遅くにくると思ったんだが..
うん?え!いつもならバス停まで20分だったけど
今は、2分で着いてるぞ!まぁ俺が早くなってんだな!なら時計を
このバカ時計もこんなん要らねーッ!アリにくれてやるッ!!』
時計を投げてすぐに、僕はバスに乗った。
ぷしゅうと空気の抜けるような音がして、バスが走り出す。
運転手|『いやーいきなりなんですけどあなたもしかして、井宮さんの噂
の長男坊?』
井宮|『なんでそれを知ってるんですか?あなたには、関係ないでしょ?
まさか、お前この俺を誘拐する気か?』
この男の不気味さがビンビンと伝わっている。何かを知っている様な...
運転手|『ハハwwwww誘拐じゃないよっw妹さんと同じ様な性格か気になってね』
井宮|(この運転手ますます気になる。僕の妹の性格がわかるんだ?)
井宮|『なんで妹の性格がわかるんだ?理由を聞きたい。』
僕は、真剣な目をした。
運転手|『いやーw今は、副業をしてまして、本業は井宮家の送迎をさせてもらってるんです。だから妹さんの送り迎えをよくやっていて、妹さんの相談相手をしながら運転をしてるんですよ。だから性格がわかるんですよ」
井宮|「あっ!、そ、そういえば!」
昔、動物園や行く時は送迎でドライバーさんがいた事を思い出した。
これで頭の中を整理できた。今日は本当に頭が大忙しだ...
井宮|『す、すんませんさっき急に悪者みたいに扱ってしまって。』
運転手|『いや、いやこんなに機密なこと言われて疑うものしょうがない よ」
キュキュと音がなった、多分ついたのだろう。家に
運転手|『到着ですよ。お元気に』
井宮|『あ、ありがとうございます!、お、お元気で!』
プシューと音を出して、バスは見えなくなって言った。
井宮|『あー、もう暗い、本当ならまだ太陽が出ているけど
もう沈んでいるな...多分あれか季節の変わりでこうなったのだろう』
慣れない道を進んだ、過去の記憶を取り戻す様な形であるく。
だんだん進んでいると見えてきた。無駄に広い門が......
井宮|『この門だけは、覚えてるな.....もっと大事な事を覚えていたかったけど』
そして、新たな変わる人生の門を自らの手で開けた。
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