シャワー配信

都市部から都市部に僕らの情報が冒険者たちのネットワークで広まってる~!


冒険者たちはどこの街でも巡回をはじめてる~!


僕らはその網の目を縫うように、埼玉の至近市に逃げ込んでる~!


ただ、至近市でも冒険者はうろうろしていて、僕らを探してる人数がいる~!


「おい。伊藤をみつけたか?」「二人連れだ」「男と女連れだぜ?」



僕らは視聴者からのプライベートメールを受け取った~!


📧埼玉の半急ホテルに潜伏して。あそこは、客のプライベートを完全に守るホテルだから。政治家の隠れ家として使われている。

場所は

https://kakuyomu.jp/works/16817330652705784748


そこから、僕らは埼玉の至近市にある半急ホテルに泊まって休んだ~!


ここが犯罪者であるルルナと僕の唯一最後かも知れない隠れ家~!


「大丈夫? ルルナ。眠くない?」

「ん・・・。ちょっとだけ」


僕の肩にもたれかかるルルナの表情が悪い~!


逃亡生活でルルナが結構疲れていて、一旦眠った。


「悪いけど、隆起。一旦眠るわね。その間にホテルのコンシェルジュから私に合う水着を借りて欲しいの」


「わかった」


うぉおお。水着を借りて僕も疲れてるけど、筋トレちくちくやろ~!


腕立てッ! 腕立てッ! 腕立てッ! もずけッ


・・・人を守るにはどうしても力が必要だ。僕はそれを手に入れる。うおおおおお。


1時間ほど眠ってから、ルルナがシャワー配信をした~!


逃亡してるときになんだって言われるかも知れない。ただ、自分たちは今、日本中を敵に回してる状態なんだ。なにをやったって味方は必要なんだ~!


それを明るくやってくれるルルナがかわいい~!


ルルナは僕のためになんだってやってくれるんだ~!


「こんばんわ。悪役令嬢のソフィーナよ。今夜は逃亡を助けてくれたお礼にシャワー配信。視聴者のみんなにサービスしちゃうわ。観てくれないとお仕置きよ♪」


> うおおおお。シャワー配信。

> も、萌えますなw

> うひひ。こんソフィ

> 裸で待っていました。

> こんソフィ。じっくり観ます。


僕はルルナの手伝いのために、ホテルから借りたカメラを回す~!


ルルナは薄水色の水着姿でシャワールームに現れて、すこし頬が赤かった~!


同接数は1万3千。ルルナのファンの下僕さんがすべて観てる~!


(・・・あんまり見ないでよ。隆起ぃ・・・)

(・・・そうは言ったってカメラがあるし・・・)


> うひひ。フリル水着ですねぇ

> これは楽しい。

> それで、体を水でぬらす感じで。

> まずは体を泡で洗って。


ルルナが体を泡で洗い始めた~!


あわわ・・・これはカメラを向けてて恥ずかしいよ~!


女子高生体系してるルルナが、すごいかわいくてフリル水着で体を洗ってる~!


少し照れながら、気持ちおずおずと体を洗うルルナがかわいい~!


おっ! 同接数が上がった~! 10人増えた~!


・・・なんていうか・・・初々しい感じで・・・


> うひひ。ひざのくるぶしがきれいだ。

> ・・・む、むねにあわが

> おおおおおお。これを待っていました。

> 水に濡れた水着で肌のラインががががが

> 泡が泡が泡が


僕の顔が真っ赤に・・・


ルルナの顔も真っ赤に・・・ずごい照れてる~!


ただ、照れながらもすごく一生懸命で・・・


なんていうか、ちょっと無理しながら、視聴者に真っ赤になって水着サービスするルルナの様子がいじらしくて・・・


ほんとは水着なんて見られるの恥ずかしいのに・・・


真っ赤になってる・・・


あわわわ。水で濡れたルルナの体がきれいだよ~!


同接数は限界ギリギリ~! 1万3千23人~!


ただ、ルルナは照れて真っ赤になりながら、ちょっとヤケクソ気味に泡を僕の方に向かって吹き掛けた~!


「もうっ! エッチっ! 嫌いっ!」


ふーーーー。


あわ・あわ・あわ・あわ・


> うほほほ。シャワーの泡が吹き掛けられましたな

> これですこれです

> 女子高生のあられのない水着シャワー回

> ふひひ。役得です


そこからは水着になりながら、水につかりながらおしゃべり。と・・・言っても、やっぱり逃亡してる僕らを逃がすための話で・・・


「結局、びっくり錬金釜っていうのが必要なわけね。30億の借金を返すためには」


すると、視聴者の一人が言ってきた~!


> 伊藤とキスさせてくれるなら、アタシが持ってるびっくり錬金釜をくれてやってもいいぜええぇえええっ。あたしはSクラス冒険者だからなぁ。


ええええええええええ。


> ど、どういうことだ?

> 寒月サクラだ。

> 寒月サクラ

> Sクラス冒険者のサクラだ。

> おめ伊藤のファンなのに、友達のソフィーナちゃんもチェックか。

> おい。伊藤。お前体を売れ

> ソフィーナちゃんを逃がすために。


> どうする? アタシは本気だぜ? ちょっとディープにキスさせてくれよ。アタシの火照った体を沈めさせてくれるだけでいいぜぇ


ど、ど、ど、ど、どうしよお。


「ダメよっ。隆起にそんなことはさせられないわっ。絶対それはダメ。私が許さないんだから!」


> でた。ツンデレ。

> でた。ツンデレソフィーナ。

> うはは。これは美味しいですな。

> 幼馴染ムーブですよおお草


> いいじゃねえか。キスくらい。アタシはどうしたって伊藤とキスしたいんだよぉ。伊藤の舌が欲しいんだよお。びっくり錬金釜はアタシ以外じゃみつからないぜぇ。


「それでもダメだったら! 隆起のキスなんて・・・私もしたことないのに・・・。絶対に許せない! 絶対に許せない!」


> わはははは

> おいしい。おいしいですぞ。伊藤どの。

> ソフィーナちゃんの魅力発見

> どうする伊藤? お前の答え次第だぞ。


> どうするんだ。伊藤。アタシはただキスさせてくれるだけでいいっていってるんだぜ? びっくり錬金釜はアタシのSクラス冒険者としての力の源だ。それを譲ろうっていうんだぜぇ?


「ダメよ! 絶対にダメ! 隆起! 耳を傾けないで!」


ど、どうしよう。僕の一言ですべてが決まる。だとしたら、僕は・・・


僕はメチャクチャパニックになって、思わず言ってしまった~!


「と、友達からはじめましょう! いきなりキスなんて。まずはデートから! 一度デートしてっっっ」


そのとき、空気が変わった~!


> おもしれえなぁ。伊藤。いいぜぇ。アタシとのデートって言えば、Sクラスダンジョンでのダンジョンデートだぜぇ? それに行くかい? それならびっくり錬金釜を譲ってやらねえわけでもねえぜえ。


ルルナが言った~!


「・・・ダンジョンに行くくらいなら、キスよりいいかも。私もいいと思う」


視聴者が言った。接続数は35万人を超えていた~!


> おおおおお。おもしれえ。ダンジョンデート。

> いいですね! いいですね!

> 寒月サクラ。ダンジョンデート。

> そそります。

> わくわくする。ダンジョンデートぉ。


「お願いします!!! ダンジョンデートさせてください!!!」


そのとき僕は勢いよく返事をしていた~!


だが!!!


ガンと扉を思い切りなにかで打つ音が聞こえた~!


「おらぁああ。伊藤ここにいんだろうがああああああ」「出て来いっ。こらああ」


そのときに、僕とルルナを冒険者たちが襲って来たんだ~!


「お客様。裏口から逃げてください!!!」


半急ホテルにいた僕らはルルナは水着姿のまま、ホテルから逃げ出すことになった~!


そこで僕らは100人以上の冒険者との市街戦をすることになった~!


普通の高校生である僕が100人の冒険者と戦う。それって絶対不可能じゃっ!?


うそおおおおおおおおおおおおっ。

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