第100話 新しい言葉 📚1
学園から戻って、ひとりで料理したよ。
夏野菜・3種盛りで【P・T・N】
★パプリカグラタン★ パプリカ 2個 絹豆腐 100g 小麦粉 大さじ1 オリーブオイル 大さじ1 乾燥バジル 大さじ1 鶏がらスープ 小さじ1 コショウ 少々 マカロニ 適量 ピザ用チーズ 適量 ★トマトの素麺★ トマト 2個 大葉 2枚 ミョウガ 1個 素麺 1/2束 麺つゆ 200cc かんてんぱぱ 2g ■ ★鴨茄子ドリア★ 鴨茄子 2個 市販のミートソース 大さじ3杯〜 ピザ用チーズ 適量 ご飯 適量
今日は気合を入れて料理を3点も作った。やっぱりなんでも気合だ。家族は喜んで食べた。
ぱくぱく
それから僕は2階の部屋に戻って、魔道扇風機をブォー。
今、僕は落ち込んでる。エルナが次元の狭間に帰って来れなくて、3日しか時間がない。
龍のルルイは覚悟が必要だって言ったけど、それって僕の命を賭ける覚悟。
「命掛けで言葉を探すんだな。エルナを次元の狭間から救うようなすばらしい言葉を。ただ、覚悟を持って。ゆっくりと自分が思う世界を変える力を思え」
うん。ルルイの言う通り、本の中から次元からエルナを救える言葉を探し出すんだ。
うーーーん。やってやるーーー
今日もゲームのクロメトリガーの言葉。
ヒロインが囚われて殺されそうになったとき、クロメが言ったセリフ。
「俺の命なんていらないんだよっ。お前の命の方がずっと大切だ。俺たちは幼馴染だけど、それだけじゃない。お前は俺の命だからっ」
僕はクロメのセリフを胸に、エルナのために決死の本を探す。
大切な本ってなかなか見つからない。いい本はいっぱいあるのに、大切なエルナを守ってくれる奇跡の言葉が載ってる本がみつからない。
例え世界の人が諦めてしまっても、それでもエルナを救いたいって気持ちが日常の中からわりとさりげなく溢れる本。そんな本ってないかな?
ただ、普通の等身大の言葉が語られていながら、革新的になにかがある本って。
僕は本とタイトルを紹介、動画配信したよ。
👹「ごぶごぶ」
新しい言葉
「シンプルな等身大の気持ちの中にあって、わりとありふれてしまうような中に、きらりと光るような、いい言葉がさりげなく入っている本です。すごく短いですけど素直に心にすっと入り込むような言葉が癖がなくていい感じです。特別じゃない中にあって、特別がするりと胸に染みこむような、センスのいい新しい言葉を是非読んでみてください。時間は1分です。1分で読んでじわじわ1日の幸福を」
↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889099031
ん。バズらない。惜しい! ゴブリンが視聴して★3評価をつけた。
今日はエルネがいない。エルネの言葉が聞きたい。
だから次元の狭間に囚われたエルネを助ける本の奇跡を僕にください。
ほわっ
そのとき、風が吹いてそして、空間が裂けたんだ。そこから次元の黒い棺がガラスみたいに砕け散って、滑り落されるようにエルネが落ちて来た。
「・・・ポップ・・・!?」
次元に閉じ込められていたエルネは自覚がない。次元のひずみの棺が砕けたせいで、少しよろめいて、きょとんとした顔で僕を見たよ。
僕はエルネを次元から解放されたエルネを抱きしめた。
「・・・よかった。よかったよ。エルネ」
「・・・泣いているのじゃ? ポップ」
「君が戻って来てくれてよかった・・・ほんとによかったよ」
「・・・わしはお前のところにいつでも戻ってくるから」
ああ。
うれしいな。新しい言葉がエルネを取り戻してくれた。僕がエルネに語り掛ける新しい言葉ってなんだろ?
僕はエルナを抱きしめた。
「・・・大好きだよ。エルネ」
それは、使い古された言葉かも知れない。けど、僕にとって新しい言葉だったんだ。本当の新しい言葉って実は古い言葉なんだ。
「ふふふ。今日はポップ素直なのじゃーー♪」
「うん。僕は素直だ。ゲームが好きで、本が好きで、エルナが好きだ」
「のじゃーーーー(汗)♪」
エルナが照れてパタパタと足音を立てながら僕から逃げて行った。
アハハッ。
よかったーーー♪ なんもなかったけど、解決したーーーー。
また明日から、ムチャクチャに色々やろー。この日々を続けるんだ。
エルナとの楽しいムチャクチャな毎日が、ずっと続いて行こっと。
さ、テキトーに行こーーーーっ♪
さあ、明日はムチャクチャに面白いこといっぱいいっぱいするぞーー!!!
僕は次の本を選んだ。
==========👅本の選択============
📚1
📚2 たこわさびの本
https://kakuyomu.jp/works/16817330659059378375/episodes/16817330659059629667
📚3
📚4
🌟 時間を戻すhttps://kakuyomu.jp/works/16817330659059378375/episodes/16817330659631073986
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます