第5話 本当の錦鯉を知ってるか?
暇な時に、スマホでYouTubeを眺めていると、我こそは錦鯉の第一人者だというような方々に出会える。残念ながら、この業界に長く居る俺は、この投稿者のことを知らない。
知らないし、池や鯉を見ればどのレベルかは一目でわかる。
色々語ることや話すこと、発信することは構わないが、残念ながらその情報は薄っぺらく、
マトを得ていないことも多い。
系統や血統、品評会の実績、一つとして、俺に敵うものはないにも関わらず、大きな声で発信している。
残念ながら、海外の愛好家の動画の方がはるかに知識や情報量が多く質が高い。
錦鯉は日本のもの。
その認識は間違っていない。しかし、愛好家の知識や情熱は海外の愛好家の方が凄い。
俺の友人にも、海外の愛好家がおり、一緒に日夜飼育方法や餌の研究など、なかなか濃い話をいつもしている。
日本の愛好家に目を向けると、そのような工夫をしている人はわずかで、まだまだ既存のやり方や言いつけを守っている。
そのクセ、プライドの高さや、頭の固さは日本が1番な気がする。
『この餌を使うと〜』
『この鯉はいくらで〜』
『私のノウハウを〜』
スマホからは耳触りの良い言葉や、自分のすごいだろう自慢がうるさい。
一生、お前らとは縁がなさそうだなと思っている。
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