世界がディストピアと化したとき、人はどう生きていくのか。それは、主人公がツルハシ一本で語ってくれる。壁を掘り、罠を壊し、既存のあり方を変えようと開拓していくお話。座布団あげたくなる様な会話回しでテンポで物語は進んでいき、僕らを水底に引き摺り込んで止まない。なんてクソたわけなんだ!
誰も手をつけていない分野の初期開拓の新鮮さ。もしかしたら10年後、100年後にはありきたりの風景になるかもしれない。しかし、場合によってはリソースが奪われ尽くすかもしれない。人間の際限のない欲望と、この世界を改変した存在への謎と底知れない怖さ。しかし主人公はいたってマイペースにツルハシ一本で開拓中。それぞれがいい感じのバランスを保っていると思います。続きが気になる!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(308文字)