深夜徘徊
ぱーかー男🧀(ヨシタカシュウキ)
深夜徘徊
明るい。
めっちゃ明るい。
すっごく明るい。
深夜のコンビニエンスストアを素通りして、公園に行った。
そこで夜も動く噴水に頭を下げた。
人目につかないように歩き出す。目的地なんてないよ。
怖い。
めっちゃ怖い。
すっごく怖い。
人の視線を掻い潜り、でも犬とばったり会ってしまった。
めちゃくちゃ吠えるじゃんこの犬……吠え過ぎ。
うるさいなぁ……。で、それから。耳を塞いで走った。
虫の羽音も聞こえない。
だから全然気付かなかったんだ。
目の前から迫る人の足音に。
少し前で気付いて物陰に身を潜め、息を殺す。
肌が寒気を覚える。
なんとかなってよ、見えないで、見えないで。緊張が走る闇の中。僕と誰かさんのかくれんぼがはじまった。
でもこのスリルがたまらない。
なんとか見つからずに事なきを得た。
ガッツポーズをして、立ち上がる。
でもその油断が、本当にいけなかった。
後ろから声がした。
振り返ると警察官だった。
警察官は僕に言った。
「あなた、服を着なさい」
そして僕は裸で深夜徘徊することを本日限りで禁止にさせられた。
深夜徘徊 ぱーかー男🧀(ヨシタカシュウキ) @yoshitakashuuki
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