Ⅲ
地面に顔を伏せ、恐ろしさに震えていると、前から鋭い音がし始めた。
何と、金色の天使が話していた天使のうち一体を殴り始めたのだ。
殴られているのは、炎に包まれた【緋色の天使】。
もう一体の天使、【灰色の天使】が必死に止めようとするが、それでも金色の天使は殴るのを止めなかった。
そればかりか、蹴ったり唾を吐きかけたり、暴行は激しさを増すばかり。
しばらくして満足したのか、金色の天使は痛めつけるのをようやく止めた。
彼女は一方で灰色の天使に対しては笑顔で何かを語りかけ、自分のそばに寄らせ優しく抱擁する。
痛めつけられた緋色の天使は悔しそうに地面を殴りつけた。
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