Ⅳ
何が何だか分からず呆然としていると、緋色の天使が意を決したように立ち上がり、椅子の上で踏ん反り返る金色の天使に襲いかかった。
瞬間、山々がぶつかり合うような大きな音が響き渡り、辺りが深い霧に包まれた。
霧の隙間から覗くと、椅子は後ろ向きに倒れ、そこから転げ落ちた金色の天使が苦しそうにのたうち回っている。
緋色の天使は腰に帯びていた剣をさっと抜き、金色の天使に向かって振り下ろした。
すると、悲痛な叫び声と共に金色の天使は跡形もなく消え去った。
緋色の天使の咆哮が轟きわたる。
「空間」は燃え盛る炎に包まれた。
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