第8話 〜主人公……対決……!?〜

「━━━さて、始めようか。

……ルイーネさん」


 レミーティアはそう言って、構える希稀に対し

俺は……


「あぁ、そうだな。

ただし、容赦はしない。

それは、レミーティア……お前もそうだろ?」


 俺がそう言うとレミーティアは……頷いた。

そして、お互いにその後の言葉は……無かった。


 静寂の中……先に攻撃をして来たのは……


「行きますよ! ルイーネさん!!」


 そう……レミーティアだった。


レミーティアは、歌を歌いながら…

各それぞれの属性魔法を最上位クラスレベルにして、放った。


 俺はそれを無属性魔法の夢幻無空バハムートで、その最上位クラスの各それぞれの属性魔法に向けて……無効化爆発をさせた。


 ━━━なるほど……。

レミーティアが歌を歌うことで何かをすると言う仕組みを完全に理解した。


 俺は、完全にレミーティアの戦い方の仕組みを理解した。歌を詠唱とし……魔法や能力を全知全能化する。


 ……何というチートなんだろうか。

一方……レミーティアの方は……。


『全く、掴めない!

さすが、Uランクの存在に近しい……人物。

侮れない!!』


 レミーティアは……色々と試行錯誤しながらやってると……。


「なぁ? それぐらいなのか?

もう少し……期待してたんだが……

フィルを倒したからって

あまり、調子乗らないで頂きたい。」


 そう言った俺は、瞬間移動をして……

どこか出したのか分からないぐらいの速度で

剣を取り出し、剣技魔法 「雷鳴の剣ライトニング・ソード・パラディン」を放った。


 僕……レミーティアは、必死に避けた。

だが、かすり傷を負ってしまい。

更に……そこに雷を仕込まれていたのか……

反動で、動けない。


 僕は、負けじと……癒しの歌を歌いながら……

状態異常を回復した。


 だが、そこを仇と取られたのか……

もう、目の前には……ルイーネさんはいなかった。


「お前の敗因を言ってやるよ」


 耳元の近くで喋っていたはずなのに……

振り向くと……居なくなっていた。


そして、辺りは……闇の中だった。


その闇は……僕の中に吸収されつくされる。


「や、やめ…

ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」


 ……その吸収された闇に何かが細工される。


そして、ルイーネさんは言った。


「禁忌魔法 【暗黒暁月ディストピア・エクリプス


 この魔法の所得条件は、この魔法を獲得する前に……闇という死を経験し生き残った者が獲得する禁忌魔法。


この魔法を発動すると……この世界の概念、次元、生命、物質。この世に存在する物、概念等全てを呑みこむ完全なる暗黒の世界へ誘い闇の世界になる。勿論…光は無論消滅させられる(光を放つ物も同様である)。さらに、心身に浄化が不可能な程の闇が侵食していき、感覚が無くなっていった後、あらゆる感情はシャットアウトされ、闇の世界の一部となる。暗黒の世界へと取り込まれた人物の力が強いほど、感覚の消失、感情のシャットアウトのスピード、闇の侵食が速くなり、その物は…俺の下僕となって、その物等の魔法も使える。」


 それを説明してきたルイーネさんに対し……僕は言った。


「だから、なんなんだ!!」


 僕がそう言うと……僕の目的を言った。


「お前、俺を殺す気だったろ

それも…誰かの命令で…。」


「━━━……!?」


 何故、バレた……。

僕は完全に分からないようにしてたのに!!


「バレバレなんだよ。

フィルの時も……容赦なかったが……

違いとすれば……殺気は感じなかったのに、

俺の時だけは殺気を感じれば……。

そりゃ、そうなるよな?」


「くそ……! くそ……!」


「さぁ、教えてもらおうか?

誰からだ……?」


「魔王……。

ヘルフリート・ムンラルト」


 僕がそう言うとアリスさんは言った。


「あぁ、あの馬鹿兄貴か…」


 そう……アリスさんは言った。


「僕は、家族の為に……弟さんである。

貴方を殺し……体と殺した魂を持ってこいと……」


 そう言うと……アリスさんは言った。


「あぁ、完全体になりたいわけだな」


 アリスさん言ったのを確認し……顔を縦に振った。

そして、アリスさんは言う。


「━━━予定変更だ。魔王……ヘルフリート・ムンラルトを……」


 その後にアリスさんが言った言葉を僕は……目を見開いたまま……聞くことになる。


「魔王……ヘルフリート・ムンラルトを殺した後に……このZパーティからレミーティアを入れる。」


 ……と━━。

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