　ぴんぽーん。

「はーい」

「おはようございます。みっく、と申します。ひかるに会いに参りました」

「では行ってくる」

「気をつけてね」

　みっくが定期的にくるようになってから、ひかるは出かける。

「うちを使ってもいいのにね」

「そうだね」

　ひかるがいない時間ができて、寂しいという気持ちがわいてくる。

「すっかりいるのが当たり前になってきたなぁ」

「ひかるは手本となってきたのよね」

「うん」

「でもここにいるひかるはのびのびしていて、すごくかわいい女の子で」

「うん」

「それでも時折、畏敬というのかな。強く感じる時があって」

「ひかるの積み重ねてきたものかな？」

「そうね。けれど、それだけではないような気もするの」

「言葉にするのもはばかられるけれど、きっとそれは」

「覚悟」

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