第27話
冒険者の騒ぎが大きくなってしまったので、取り敢えず個室を用意してもらってサブギルドマスターとヒナノさん、烈火の剣、俺で話をすることになった。
「それで?君たちはあんな騒ぎを起こして何がしたかったかな?」
ギルドマスターであるエーファさんが笑顔で一言いうと俺とヤマトと烈火の剣のメンバーの肩がビクッとする。
良く考えたら俺って巻き込まれただけじゃないか?とか思ったけど、ヤマトの性格を考えたら俺が自分より先にSランクになっていたら喧嘩売るよね。でも、ヤマトってあんなに弱かったかな?
「ギルマス!俺は、悪くねぇーー!なんで……俺たちよりハルト何だよ!!こいつは、スキルもろくに使えなかったゴミだぞ!!」
「ちょっと!!ヤマト、そんな事言ったらパーティーに入ってくれなくなっちゃうじゃない!」
「ルナ!お前本気でハルトを戻すなんて考えているのか!?」
「当たり前じゃん!知らない奴より知ってるやつのほうがいいでしょ?それに、前より使えるようになったみたいだし!?」
こいつらは、何を言っているんだ?俺は、お前らにまた利用されるなんてまっぴらごめんだぞ?
「ヤマトくん、君達がいいあっているのはハルトくんをパーティーに加えるって言う話だと思うけど、それは無理だよ?」
エーファさんが言うには、俺はSランクで烈火の剣はBランクのうえに1度追放しているので俺の同意がなければ加入することはできないらしい。
「そ、そんな~!!じゃあ、やっぱり使える人を探さないとじゃん!」
「ルナ、お前はちょっと黙れ。」
今まで、黙っていたカイトがルナに怒鳴るように言う。リナは、何かを考えながら黙ったままだ。
「ところで、ヤマトくん?確認しないといけないんだけど、アタックダウンしたって本当なのかな?」
「「「•••••••••••••」」」
四人とも黙ったままって事は、やっぱりそうみたいだな。
「何があったのかな?まさか、上層でイレギュラーがおこったのかい?」
イレギュラーとは、上層では出るはずのない強い魔物が出たりする事を言う。その場合は、冒険者ギルドで隊を組んで討伐に向かわないと行けないのだ。
「いや、イレギュラーっていうか•••••そう!!ダンジョンが変だったんだ!!急にトラップだらけになったんだ!!前は、無かったのに!」
話を聞いて俺はすごく驚いた。隣を見るとエーファさんもゴーウェルさんも同じく驚いていた。
「••••えーっと、トラップがあるのは普通だよね?ハルトくん、烈火の剣にいた君としては何か言うことはあるかい?」
「エーファさん、実はそれらについて話さないといけないことがあります。」
烈火の剣で俺がやっていた事を細かく説明したことによって烈火の剣は今後どのようになるか分からないが仕方がない。
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