第14話
ギルドマスターと無事に話が終わり、受付でヒナノさんから新しい冒険者カードを受け取る。
「おぉー!!Bランクカード!!夢みたいだぁーーー!」
「ふふふ!おめでとうございます!」
「ありがとうございます!ところで、ヒナノさん!Bランクって事は、あそこに行けるんですよね!?」
俺がヒナノさんに聞いているとある場所とは【ダンジョン】の事だ。
【ダンジョン】とは、魔物や魔獣が湧いてくる謎が多く洞窟、森、遺跡などいろいろな種類がある。普通のダンジョンと特殊ダンジョンがあり普通ダンジョンであれば、冒険者ランクがCであれば入ることが許されている。ダンジョンには、宝箱や貴重な薬草や鉱石などが取れたりするので、クエスト依頼が多く出ている。ただ、ダンジョンではトラップなどがあったり階層を進めば進むほど魔獣や魔物も強くなるので、冒険者は主にパーティーで入るのが主流となっている。
俺が、前に入っていた烈火の剣も主にダンジョンで稼いでいた。もちろん俺は雑用係とし荷物持ちやアイテムの回収、トラップ解除、料理、見張りなどをやっていた。
烈火の剣の連中は、トラップなどあることすら知らないんじゃないかって言うほどトラップがあるのに踏もうとするから素早く解除に徹底していたりする。
特殊ダンジョンとは、行きと帰りでは違った地形になると言う物だ。なので、いくら紙にマップを描いても意味がない。なので、特殊ダンジョンはBランクから推奨されている。
因みに、烈火の剣は普通のダンジョンしか行ったことがない。マップも作成ももちろん俺がやっていたりする。マップを描くために、何度も止まるもんだからヤマトには「遅いんだよ!グズ!」って何回も罵声を浴びさせられたなぁ。マッピングは少しでも間違えると大変だから仕方がないのになぁ。あいつらの中で、マッピングできるやついるのかな?それより、トラップ察知とトラップ解除できる奴いるか?いたらそもそも居たら踏もうとしないよな。俺には関係ないし、まぁいいか!
「あそこ?あぁ~ダンジョンの事ですね?もちろん行けますよ!でも、ハルトってソロですよね?パーティーを組まないんですか?」
「いや~。パーティーをクビになったばかりだし、使えない冒険者で有名なんでパーティーは無理ですよ。それに、今の俺はソロの方が動きやすいですから」
「そぅですよね••••••••。きっと、ハルトさんのすごさを理解してくれるパーティーが見つかりますよ!」
ヒナノさんと話をしながらこれからの事を考えていたが、その光景をジーッと見られていたなんて今の俺は知る由もないなかった。
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