第11話
暫くするとヒナノさんが復帰したので話の続きをしようとしたら、「私、話の途中で夢?見てたのかしら?隠密のバンダナと疾風のダガーが沢山あるわけないじゃな~い」などと現実逃避を始めてしまった。
「ヒナノさん!!現実逃避しないで下さい!!これは、現実です!夢じゃない!ほら、ここにあるでしょ?目を瞑らないで!!」
何とかこれが現実だと言うことをわかってもらえたらしい。
「ハルトさん!私と結婚してください!!」
どうやらまだ、パニックになりすぎて訳のわからない事を言い始めたぞ。そりゃあ、ヒナノさんは綺麗で優しい女性だし知り合って長い付き合いになるけど、恋人として付き合うとかではなくいきなり結婚って言われるとビックリする。
「えっ!?今、なんて言いました?結婚?いや、えっ?ちょっと!ヒナノさん!?落ち着きましょ!?」
「あっ!ヤ、ヤダ、私ったら今なんて事言っちゃったのかしら!」
(以前から好きだったけど、こんなタイミングでなに言っちゃってるのよ~)
「良かった~!正常に戻ったんですね!それで、これどうしたらいいですかね?」
「これは、流石に私だけでは対処しきれないので、ギルドマスターに相談してもいいですか?」
「ギルドマスター!?なんか大事になっちゃったなぁー。」
「いやいや、これかなりの大事ですから!!」
ヒナノさんって、こんなにノリツッコミができる人だったんだな。
ヒナノさんが、ギルドマスターに相談をするため席を外している間、暇なので究極のレシピを見ていることにした。
トントン。
「大変お待たせいたしました。ギルドマスターがお話をしたいそうなのでギルドマスター室までお越しください!」
「わかりました。フー、緊張するなぁ。」
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