3-1 能力値が★1の理由

※2-3の続きです




病院でのリハビリも終了し、ギルドへ向かいクエストを探そうと俺は


楽観的に考えながら前進する。まさか勝てるなんてなw


この調子でいけばどんな試練でも楽々こなせて、そして


地位も名声も女も手に入れられる…ぐへへ…。


つい俺としたことが…うっかりうっかり★


ギルド前には心配そうに看板娘が見ていた…。


看板娘「大丈夫でしたか?決闘すると命が無くなる方もいるみたいで…」


ドン太朗「うんまぁ…大丈夫…です」


看板娘「よかったです。ところで仕事をお探しですか?」


ドン太朗「行けなかった…から…」


看板娘「あ、あの聞き忘れましたがレベルは上がりましたか?」


ドン太朗「あぁ、どうだろう…な…」


決闘した後ステータスを見ることなんてなかったな。


1レベルぐらいは上がっているだろう…そう思っていた…。


しかし俺には才能が無かったのか神に見捨てられたのか…


なんとステータスを見てもすべての能力値が★1のまんま、


ランクも1のまんま上がらずだ…。


看板娘「こんなことは絶対にありえません!!!」


看板娘「ありえない!どんな人だって経験値は入るはずなんです!」


看板娘「あなたのステータス画面壊れているのではないですか?」


相当怒っている様子でまるで理解できない…。


看板娘「もしかしたらステータス画面がぶっ壊れてるかもしれません」


頭を抱えながら落胆しているように見えた。


ドン太朗「だって…綺麗だし壊れてるわけ…」


看板娘「ありますありますから近くでメンテナンスしてきてください」


看板娘「お店の名前は『クリスタリー』です!」


看板娘「お金もステータス画面で出せますから」


看板娘「ね?行きましょう?」


宗教勧誘に誘うような目つきをしながら問いかけている…。


ドン太朗「い、行きますから…」


なにが起こっているのかよく分からないけどとりあえず


『クリスタリー』という店を見つけた後は


ステータス画面を直してもらえばいいんだろ?


異世界≪ココ≫に来たばっかりで壊れるとかおかしいだろ。


常識的に考えてないはず…女神のせいなのか?


仕方ないことは仕方がない。


下を向いていたが不思議な看板が目に留まった。


『Crystaly』とふにゃふにゃで吸い込まれそうな


紫と赤のマーブル柄の看板だった。


ここ、なのかな…中に入るとそこは…。




3-2へ続く





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る