2-2 決闘!? ドン太朗VSアローン

※2-1の続きです




結局俺はアローンの決闘を断り切れず、1時間後コロッセオで戦うというのだ!


俺は震えながらも向かう…。気が動転しそうだ。


足がガクガクしながら歩いているともう、たどり着いてしまった…。


俺はなんとか図書館で借りた古代文字の本を読んではいたが、それだけでは


気が収まらず、ついに審判員からルールが発表されるというのだ!


審判員「ルールは1対1!」


審判員「時間制限なし!」


審判員「勝利条件は…相手が気絶するまで!」


審判員「それまでは…なんでもありの戦闘です!!」


会場が熱気に包まれる。狂った歓声に溢れかえっている。


俺は怖い…が…もうすぐ始まる!


アローンが入場する!アローンは観客には目もくれず


不敵な笑みを浮かべていた。


俺は恐る恐る入場する…。


周りには木や大きな岩があり、隠れられる場所は少なからず


あるように見えた。


審判員「両者ともに前へ!」


指定された場所に俺とアローンが向かい合うように立っていた。


審判員「READY…FIGHT!!」



スタスタスタ…。



アローンは砂ぼこりが出る速さで走り、


俺はアローンのことを視認できなくなっていた。


俺は木の裏に隠れて焦りを消そうとするがそのとき爆発音が


大きく聞こえ、アローンはこういった。


アローン「おいおい、あまり逃げるなよ?むかつくから…」


低い声で俺のことを挑発し、罵声を浴びせる。


ドン太朗「はぁ…はぁ…はぁ…」


ドン太朗 (どうすればいい…一応火の呪文は書けはするが…)


逃げながらも俺は考えた。転生前もそんな感じだった気がする…。


そんなこと考える暇もなく次々と岩や木を破壊している。


アローン「!! 魔法も…ランクも…!!」


このときアローンが爆発魔法を連打していることがやっと分かった。


俺は負けるんだ…ここで…そして…やられる…。


俺は弱いから…ずっと…昔から…。


そうか、転生前は学生時代いじめられていたんだ…。


記憶がおぼろげでよく分からない。けれどあのころの恨み、忘れはしない…。




 ーーーーーーーーーーーーー学生時代の過去ーーーーーーーーーーーーーーー




理科室にて自習となったときにその事件は起きた。


いじめっこA「お前の顔ほんとブスだな」


いじめっこB「なんで生きてるんだろうね?」


いじめっこC「君の顔、焼いちゃおうか!」


いじめっこたち「そうだそうだー!」


俺は力の強い、いじめっこに羽交い絞めにされて


いじめっこCがアルコールランプの火を顔に


近づけて楽しんでいた。


狂気に満ちた歓声と悲鳴が聞こえる。


俺はあいつらのようになりたくない!!


そう思いながら俺は顔にやけどを負った。



ーーーーーーーーーーーーーコロッセオにてーーーーーーーーーーーーーーー




やべぇ…そうこうしているうちに木や岩が辺り一面が無くなっており、


歓声からはブーイングが聞こえ、そして目の前に…。


目の前に!なんと!アローンがいた!


アローン「最後に…時間を…やる…お前が何もできない様を…」


アローン「眺めてやるからなぁ!!!」




2-3へ続く

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る