2-1 決闘!? ドン太朗VSアローン

※1-2の続きです





俺はギルド内に連れてこられ、看板娘が受付嬢に対して


看板娘「人来たからあとはよろしくお願いしますねー!」


受付嬢「えぇ…いつも思いますが無茶ですよ!」


看板娘「しーりーまーせーん!ではまたー!」


受付嬢「はぁ…仕方ないですね…あの…」


ドン太朗「あ、えっとその…連れていかれて…」


受付嬢「いえいえ、お名前先にお願いします…」


ドン太朗「ドン太朗…です…」


受付嬢「それとステータス画面の提示をお願いします…」


俺は目を逸らしながらステータス画面を開く。


受付嬢「とりあえず試験を受けましょうか…」


受付嬢は気の毒に話を進めた…。


俺は女神を思い出し、呪ってやる気持ちで頭がいっぱいだった。


受付嬢「まず、ランク1で出来る試験というものは今のところスライムを討伐…」


受付嬢「その後にスライムから出た薬草を手に入れることですね!」


ドン太朗「スライムから薬草?」


受付嬢「はい。スライムたちも回復のため薬草を使うことも…」


そうか、スライムだけなら俺だって倒せそうだ。


ドン太朗「はい、試験を受けま…」


そのとき誰かが空を切るように俺の目の前で現れた!




スタタタタタタタ…




謎の冒険者「あのこと、忘れちゃいないよな?」


謎の冒険者「お前の顔よく覚えているぞ…」


俺はなんのことだかさっぱりだった…。


謎の冒険者「あの時、巨大モンスターを連れて来たことをなぁ!?」


思い出した!俺は逆鱗(げきりん)に触れてしまったようだ。


謎の冒険者「俺の名前はアローンだ!」


パッとアローンはステータス画面を見せる。


ランク20でステータスはすべて【?】だった。


俺は心底腹が立った!


ドン太朗「なんでお前はステータスを【?】で隠すんだ!」


アローン「敵にステータスを見せる必要などない!!」


アローン「何故なら…これからお前と決闘するからだ!」


ドン太朗「ふざけるな!ランク20じゃ勝てるわけねぇだろ!」


アローン「お前があのモンスターを押しつけなければ俺は傷つかずに済んだんだ!」


アローン「俺の方こそ怒りたいぐらいだ!あのモンスターは…。」


アローン「トロールという力強いモンスターなんだ…」


アローン「だから俺は体がボロボロになったんだよ!」


あまりの反論に俺は言葉を失った…。


アローン「さあ、勝負しろ!そして見せしめにしてやるからな!!」


アローンの声はギルド内に響き、ギルド内が少しパニックになっていた。


受付嬢と俺はアローンを怯えた瞳でアローンのことを見ていた…。




2-2へ続く

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