S7 ドリームランド 9月16日

▶1年が経過しましたが、ミュシアは特に闘技場をやることもなく遊び呆けていました。その他の面々は出稼ぎをやったり、冒険に出たり、闘技場に出たりしていました

▶ゴブリンの死体を2個手に入れました


――アシナグループノマチ 地下闘技場――


ミュシア「そんな格好して闘技場とかなめてるの~???もしかしてぇ、ひん剥かれに来たぁ~??」


ドリトス天使「あんずさん、俺が肉壁になります。隙を見てサポートをお願いします」

あんず「あ、ありがとうございます!まかせてください!」


▶サイスを大きく振りかぶって突撃しますが、普通に大盾で防がれ、あんずにボコボコにされました


ミュシア「ひっく。――ぶぇ……」


――アシナグループノマチ 紅葉酒場――


リアン「温泉とそのあとのご飯とかもろもろが気持ち良すぎてそれにほとんどかせぎを使っちゃったな~……」

エウリレ「そういえば、今日で1年が経つんだけど……。ミュシアちゃんはどう?闘技場でオーナーに会えそう?」

スズカ「……なあ、なんで泣いとるんやミュシアちゃん?」


ミュシア「1対2な時点でおかしいじゃん……。何考えてんのあそこ。あんなの認めちゃいけないよ……」

あんず「ごめんね。私ひとりじゃ心細くて……」


ケリス「ダメそうだな。何とか脱獄するか」

ハル「置いていくのは?」

花梨「このままだと何年かかるか分かりません。穏便かつ無事に戻られればいいのですが」


ミュシア「まま、待って……。置いていくのだけは!」


エウリレ「まあまあ……。ミュシアちゃんのことは後で考えるとして、どういうルートで僕たちの拠点に戻るかだよ。西に進んでエリン側から戻ってもいいんじゃないかなあ」

ハル「まあ、正統派にドリームランドを経由して、インフェルノから北に行軍するルートだろう」

ケリス「いいや。ドリームランドは治安が悪い。ミュシアがいる以上、ここはチワワ山脈を左に突っ切って最短で戻るべきだ」

あまねまる「1年も経てば戦争終わってますよね?普通にオジロリオから戻ればいいんじゃないんですか?」

ドリトス天使「アシナグループノマチを東に進むとメカクシヴィレッジがありますよね?そこから北に進んでコトリチャンダイスキダから迂回するのはどうですか?」


ミュシア「置いていかれたら私、きっと闘技場でカモられて使い捨てのぼろ雑巾みたいになってそのうち商品にもならないからトイレ掃除させられたり雨風凌げる場所もなくバーチャル道頓堀に捨てられて屋台船に轢かれて死んじゃうんだ……」

花梨「ミュシア様の状況を検索したところ、当機のデータベースでは『自業自得』という言葉が該当しました。この検索結果は参考になりましたか?」

ケリス「使い捨てにされる前にまず奴隷で安値で売られるだろうな」


ミュシア「きっと私が捨てられるときには阪神タイガースがアレしたときじゃなくてオリックスのときみたいに誰もいない時間帯で人知れず捨てられるからカーネル・サンダースみたいに十年近くにわたって拾われないまま白骨死体になって存在も忘れられちゃうんだ……」


スズカ「それはそれでおもしょいから置いてこか?」

リアン「温泉にしずめてこう」

ミュシア「それはそれとしてカニ食べたくなってきたな……」

花梨「蟹の餌になりたいということでしょうか。いい案ですね。縄で縛って海辺で吊るせば寄ってくる可能性があります」


ミュシア「ぷぷぷ。カニの主食はのろまな甲殻類とか動かない魚とかイカなんですけどw生きてる私が食べられるわけないじゃんww」

ミュシア「ちょっと待ってよ。私のこと死んだ魚って言ってる!?」

ミュシア「何て失礼な!<(`^´)>」


花梨「いいえ。当機の案では廃棄される魚の内臓を十分に発酵させてから磨り潰し、ミュシア様に塗って海に吊るします」


ミュシア「な……。なな、なんて失礼なロボット!あんたのパンツの色ここで言ってもいいんだからね!」


ハル「今更すぎるだろ……。共同生活してるんだぞ……」


ミュシア「私の下着事情把握してるの?この変態」


ハル「置いてくか」

スズカ「ちゃんと決めんと置いてくでー」


ミュシア「まま、待って……。置いていくのだけは!」


エウリレ「まあ、悩んでも仕方ないか。普通にドリームランドから経由して帰ろう」

リアン「まぁそこまで大急ぎとかでもないししっかりしたルートのがいいよねー」

ハル「一応明日には帰るから、それまでにミュシアは許可取ってこい。無理なら置いてく」

リアン「さよならだね……」

ミュシア「ね、ねぇねぇあんず様?あんず様も一緒についてきてくれない?」

スズカ「なんか力関係変わっとらんか?」


――アシナグループノマチ 地下闘技場――


レポーター「本日、本日現在9連勝中!10連勝はすぐそこだ!!!!ユーザー!アキヒナ!」

レポーター「一方期待のルーキー!!!食らいつけるか?支援機体……えー……F10!」


▶ビットを展開できる暇もなく、狐耳の三刀流にボッコボコにされました


レポーター「決まったぁーーーーー!!!!アキヒナ!10連勝です!うちのボスがお待ちです!!ぜひ会っていってください!」


花梨「……た、いきゅうち、ぜろ……破損、大……」


▶ミュシア 哨戒

 成功

▶リアン アクティビティ

 成功

▶あんず 縄

 クリティカル

▶観客席も大盛りあがりですね。少女のボロ絵を堪能出来ることもあって、なんか姿勢の悪い美少女ユーザーがたくさんいるのが見えますね。その付近でチョコラテもいるのが見えます。アキヒナの賭けで勝ったのか上機嫌なようですね


アキヒナ「っしゃーーーーーーー!!!!!!ポンコツとっとと沈めオラァ!!!!!!!」

チョコラテ「いやでもこっわ。いや確かに賭けはしたけど、アキヒナって人、女アバター相手だと殺意籠もりすぎやろ」


ミュシア「こんにちは~。ここの管理人に闘技場で10回勝つ以外で会う方法とか知りませんかぁ?」


チョコラテ「は?こないだのクソガキじゃん。幼女に棒でボコボコにされてたの見てたよ」


ミュシア「このちびっこのことですかぁ?」


チョコラテ「おーあんずさん!いやーこないだは稼がせて貰いましたよ!ありがてえありがてえ。こーのクソガキ前喋った時からクソゴミだったから対戦相手に賭けてたけど2戦2敗のざっこざこでありがたい話でねえ。というかミュシア?だっけ?そんな金ほしいなら風俗でも行けばいいじゃん。ロリコンいっぱいいるんだしさ」


ミュシア「(;´∀`)」

リアン「畳み掛けるねー」

ミュシア「あ、あたしパス。よろしくね……」

あんず「こ、こんにちは……。あっえっと、それで、管理人の方にあう方法を知ってたら教えて欲しくて」


チョコラテ「あーいいっすよいいっすよ。ここ、裏オプっつーのがあるんす。アズラク賭けても普通はそんな稼げないんすけど、なんか権力あるやつはそこで倍率とか操作してアズラク稼いで買うんすよ。俺裏オプ持ってるんで何ならこれからどうすか?そのミュシアとかいうガキはちょっと遠慮したいんすけど。これからも負けてほしいんで」


ミュシア「( ;´Д`)」

リアン「やみふかだねー」

あんず「いいんですか?ありがとうございます!あっ、あと他にもききたいことがあるんですけどいいですか?」


チョコラテ「114514。ここそのまんま葦名グループが経営してるんで、やっぱグループに都合のいいようになってんすよ。胴元が一番儲るアレってやつです。闘技場で勝つと信用が貰えるってやつですわあ」


あんず「それでは……、少し前にオジロリオの方で戦争があったってきいたんですけど、今どうなってるかってわかりますか?」


チョコラテ「あー。うちのやつが言ってたんだけどオジロリオの街は終わったけど一応和議は結んだっぽいっすよ。なんかやべークソガキが姫暗殺したとかなんとかで、そいつ処刑でもして垢BANにするみたいな感じで何とかなったっぽい。まーじで戦争するにしてもこの辺でするのは勘弁して欲しいわ」


あんず「そ、そうですか。わかりました、ありがとうございます。よろしくお願いします!」

リアン「ワー、たいへんだったんダナー」


チョコラテ「じゃあ来てくれ。話通すからさ」


――アシナグループノマチ 地下闘技場:闇売店――


▶薄暗い店内で、ロリ巨乳のバニーさんが店子をしています


バニーの巨乳「えと、いらっしゃい……チョコラテさん。――そっちの人は?」


チョコラテ「あーこの人たちは俺の組のとこの関係者って感じっす。なんか管理人に会いたいっぽくって」


バニーの巨乳「ほえー……。弥子ちゃんに用事ですか?なんだろう……」


あんず「こんにちは!えっと、ミュシアちゃんのことで相談があって……」

ミュシア「はじめまして。私のですねぇ。この手首の淫も……んんっ。夢の国への通行証を消してほしくてですね」

ミュシア「完全に消せないならせめてブルーライトでしか見えないようにするとか……」


バニーの巨乳「あー……。それなら聞いてますよ。冬泉やめてうちに来てくれるか、死ぬかしたら消えるらしいです」


ミュシア「そんな程度でよければいくらでも!上が許してくれるかは掛け合わないとわかんないですけど」


バニーの巨乳「うちに来てくれるなら……、スパイってことになるので黙って情報を渡してください」

バニーの巨乳「って、氷取沢さんが」


リアン「狙われることになる勢力が増えそー」

ミュシア「えー。リアンちゃん嫌そう。じゃ代わりにさくっとしてくれてもいいよ」


バニーの巨乳「そう……。じゃあこの試合に出てくれる?この試合だけ結界が貼られないみたいで」


▶そういって読めない名前の名札をつけた巨乳の人が試合を登録します


チョコラテ「あーあ。氷取沢さんに怒られるな」

バニーの巨乳「仕方ないよ……」


――アシナグループノマチ 闘技場――


▶ミュシアは闘技場に無理やり連れてこられます。奥からおじさんが大太刀を引き抜き、構えます


ミュシア「やばぁ(;´∀`)」


おじさん「お嬢の依頼だからな……。避けたほうが苦しいぞ?」


▶ミュシア 致命傷判定

 失敗 正気度1減少

▶頭から縦に一刀両断され、会場は大熱狂に包まれます


――アシナグループノマチ 南門――


ミュシア「私の死体、どういう風に扱われるんだろうなぁ……」

スズカ「結構売れたんとちゃうかこれ?」


▶精算を行い、350ポキを入手しました。


エウリレ「なんだかんだ、あの契約なんとかしたんだね。さすがミュシアちゃん」

ミュシア「きっとバーチャル道頓堀ダイブの人形扱いなんだろうなぁ……」


――温泉街道――


▶アシナグループノマチから下に下ると、割と綺麗に舗装された道になります。ですが山道で強い魔物と思われる足跡や、なんか外でプレイをしていると思われる四足で歩くおじさんを見かけるなど治安は悪くなっていると物凄く肌で感じます


ミュシア「おっんせっんいっきたいなぁ~」

スズカ 「さっきまでおったやろ、やっぱ残ってくか?」

ミュシア「でもみんな温泉は行ってなくない~?」

花梨「お湯でもおかけしましょうか?」

ハル「行ってるに決まってるだろう。仕事終わりにも時間あるんだよ」

リアン「あたしなんてほぼほぼ温泉漬けだったよー」

ミュシア「え、それでこの悪臭……?勘弁してよ……」

あまねまる「悪臭はこの街道からみたいですよ。かなりやばいです」

スズカ「花梨ちゃん湯沸かし機能付いてるんか、ええなー。ちょっと茶しばきたかったからここ入れて」

花梨「申し訳ありません。当機で生成可能な温度は30~35℃、もしくは100℃のお湯を5mLとなっております」


▶ブオオオオオオン、ブオオオオオオンと唸るような声が茂みの奥から聞こえます


ミュシア「バイク?」

エウリレ「聞いたことない唸り声だ……。なにかの縄張りに入っちゃったのかも」

ミュシア「気化して飛んでいくのかな?」


▶ミュシアが一人ノコノコ偵察に行くと、鼻フックをつけられた女性が裸で女性に馬乗りにされており、尖ったピンヒールで脇腹を蹴られている光景を見かけます


▶ミュシア 正気度判定

 成功

▶非常にやばい光景でしたが、ミュシアは現実で何度かおっさんがやってるのを見たことがありました


ミュシア(あんな靴履いてる人ここでもいるんだぁ……!ネカマじゃん絶対!)


エウリレ「ミュシアちゃん……どんな魔物だった?僕たちが対処できる?」

ミュシア「んー……。できるとは思うよ。人間の女性が二人。なんか一方的にDVだかなんかのプレイ中だったみたいで、まぁ前者のような気はするけど」

スズカ「やらしいなーそっとしとこか」

ハル「えぇ……」

リアン「こわいなー……」

あまねまる「よくそんなの見て大丈夫でしたね……」

花梨「社会におけるストレスが生んだ、ある意味では悲しきモンスターと言えますね。退治する必要があるかは当機では判断致しかねます」


――ドリームランド――


▶更に歩くと、かなり大きい街に辿り着きます。中央街はかなり大きい壁に囲まれていますが、壁の外にもボロ屋がかなりの数立ち並んでいてスラムがあるんだと感じさせます。また、中央通りはファンタジーにありそうな街並みをしていますが、道を一本外れるとピンクのネオンが蠱惑的に誘い、血や硝煙の臭いを感じる街ですね


エウリレ「じゃあ今日はここで1泊して、明日からまた歩こうか」

ハル「正気か!?」

ミュシア「ねぇ!ちょっと正気!?ここでていこうよ!私もう長旅に疲れちゃったよ!」

スズカ「疲れたから泊まろいうとんねん」

あまねまる「野宿の方がマシかも……」


▶リアン 性的搾取ダイス

 成功 何もなかった


――ドリームランド 紅葉酒場――


▶エウリレと一緒に紅葉酒場に来ました。見たことないほど人で賑わっており、特に初心者が多いなと感じます


▶リアン 時の彼方

▶リアンは大人っぽく姿を変えます


エウリレ「ここは人が多いねえ。凄い見られてる気がするよ」

リアン「そうだ、成長すればお酒も大丈夫かもしれない、というわけでリアン特性栄養剤ー!ごくごく……んんっ……ふぅ、これでどうかな、いや、どうかしら?……なんてね」

あまねまる「そっちのほうが危ない気がするけどなあ……」

リアン「さてさて……うえー、やっぱり変な味……。慣れないとダメな味だ……」


「えっかわいい……」「あれが噂のヒラビト……」「エッッッッッッッッ」


エウリレ「見られてて居心地が悪いよ。タテワキさん、依頼とかある?」

タテワキ「そうだね。今はこの辺かな」


リアン「まぁいいや……どう?何かいい感じの依頼とか情報とかあった?」

あまねまる「治安が悪いってこういうことなんだなって……」

リアン「依頼こなしてお金稼いでもいいけどー……本来の目的は帰ることだしー……どうしましょう?」

エウリレ「じゃあ一度相談してみようか。夜になっちゃうけどまた来ますね」


――ドリームランド 中心部――


▶街には立ちんぼと呼ばれる姿勢の悪いユーザーがそこそこ路地裏の角で立っています。大通りからの曲がり角から見えるだけでも40人以上いるのがわかります。また、明らかに死体と思われるものが白昼堂々隠されもせずに荷車で運ばれていくのも見かけますね


▶花梨 性知識

 成功

▶ミュシア 性知識

 失敗

▶スズカ アングラ

 自動失敗


――ドリームランド 宿屋前――


▶宿屋の前でやることもなくたそがれていたあんずでしたが、急にやってきた恰幅だけ横に広い女ユーザーにこの馬車に放り込まれ、素早い手付きで手足を縄でしめられます。ドリトス天使がなにか叫んだ後剣を抜き、剣戟の音が聞こえますが、次第に遠くなっていきますね


デブ「お嬢ちゃん、1人で街歩くとか魂が童貞醸し出してるよ。危機感ってものがないねえ」


あんず「ひっ!?は、はなしてください!それに、ひとりじゃないです!」


デブ「なんでもいいよ。取り敢えず調教をまあ2年ほど施して、一生俺の金づるになってもらうからなあ」


――ドリームランド 外郭:地下――


▶なんかサビサビで一応鉄の檻に、幼女アバターが4人ほど既にぶちこまれています。幼女アバターの目は濁っており、既に生きる気力を失っているようですね


幼女アバター「あれ?新人さん?なんかここセーブポイントらしくて自殺しても無駄だよ。ここに戻ってくる」


あんず「し、しません!そんなこと……」


幼女アバター「どうだか。あのボロい檻を壊す力もないからずっとここでえっちなことさせられてるんだ。元の身体ならなんとかなるんだけど、ログアウトも出来なくてね」


――ドリームランド 宿屋前――


▶酒場から戻ってきた夕方頃、ボロボロで今にも泣きそうなドリトス天使が震える声で喋り始めます


ドリトス天使「俺が弱いせいで、あんずさんが、この馬車で、あんずさんが……」


ミュシア「仲間も守れないなんて、どの馬車か言ってごらん?ねぇ、どの馬車?ちゃんと見てた?」

ドリトス天使「見てます……。南の外に抜けていきました……足止めされてて……」


▶よくよく見ると4人ほどの破損してる恐らく死体と、正直やべーくらいの血溜まりがあります


ミュシア「(; ・`д・´)」

スズカ「敵は南かい。大丈夫やて、あんずちゃんやで。急いでいけば間に合うて!」

花梨「同意します。何かされる前に探しに出た方が良さそうです」

リアン「多勢に無勢ってところね……でも一人でよく頑張ったね。しかしミュシアちゃんならまだしもあんずちゃんが……早く助けに行かなくちゃ」

スズカ「せやせや、ミュシアちゃんを倒せるあんずちゃんやで、大丈夫やて!」

ミュシア 「(; ・`д・´)」


――ドリームランド 外郭:廃墟街――


▶完全にあばらだけになった木製の小屋が立ち並ぶ、外郭の外にある地域ですね。無人に見えますが、息遣いや監視されてるような視線から、かなりの人が息を潜めているのだろうと感じます


ケリス「あんずはPTだし、あれ使えるだろ。ご主人様よ」

エウリレ「ああ、そうか……。じゃあケリス、お願い」

ミュシア「ASMRプレイ!?帰ってからにしてよ!」

スズカ「ぼっさいとこやな……て、なんやそれ?」


▶エウリレは唐突にケリスを緩く縛り、なんか普段聞かないような低音で喋り始めます


エウリレ「おい!!!ここにいるクソ雑魚共!ここに上玉の女がいるぞ!この街にいる下賤な女と違うのが見てわかるだろ!200ベルでどうだ!」

ケリス「くっ……殺せ!」


▶エウリレは普段見ないような俊敏な動きでケリスの腹を蹴り飛ばし、横に転ばせます。あばら小屋の奥から正義感のありそうなユーザーがぼちぼち出てくるのが見えますね


リアン 「わー、安ーい、お買い得ー」

エウリレ「いいんだぞ?てめえのところの下手くそなキャラメイクと違って魂も処女だ。欲しくないのか?いらないならこいつはもう用済みだけどなぁ!」

ケリス「だ、誰か……」


ミュシア「二人ともなんか様子おかしくない?何やってんのあれ」

あまねまる「ちょっと黙ってて!」

スズカ 「兄ちゃん……、うちら見てるだけでええんかいなこれ?」


▶君たちは気づきます。ステータス欄にヒラビトの安息と書かれた見慣れない状態異常が表示されています。名前欄が少し光っており、廃墟街の奥地で少し光るのが見えますね


ハル「ヒラビトはハーレムの女が加害された時、危機を男に伝えるために警戒状態になるんだ。それはハーレムの女と認定されている対象全てに表示される……。――どうやら俺もハーレムの一員らしいぞ」

ミュシア「キッ」

あまねまる「エウリレさんですか……うーん」

スズカ「そんなんがあるんか、せやけどそれで……あ? 奥で光ってるのなんやアレ」

ドリトス天使「PTはみんな光るみたいですし……、多分あそこにあんずさんが!」

ハル「ハーレムの拡大解釈もいいところすぎるだろう……。取り敢えず、エウリレが殺される前に逃げる手助けでもしてやるか」

あまねまる「じゃあ治療もしたほうがいいですよね……?あの感じ、半ごろしじゃ済まなさそうですし」

スズカ「マジかいな!便利すぎやろ!あーでもこっちも放置してたらアカンし……」

リアン「なるほど、位置を知るために、ね」


▶初心者装備ですが20人近くこちらにジリジリ近づいてきています。よく見るとエウリレは冷や汗をかいてるのが見えますね


エウリレ「200ベルぽっち出せない貧乏人共には高い買い物だったなぁ!どうした?出せるだけの金はあるんだろうな?」


花梨「人数が多いですが……いけますか?」

ハル「お前らはあんずを助けに行け。俺らはうまいことエウリレとケリスを逃がす」

スズカ「よっしゃ、なら頼んだで!」


――ドリームランド 外郭:廃墟街地下――


▶君たちが突入すると、恰幅のいい女ユーザー2人と、やさぐれたヤンキーのようなおじさん、それに地下牢があるのが見えます。地下牢には幼女ユーザーがそこそこの数いるようです。あんずもいますね


スズカ「あんずちゃん!!無事かいな!?」

あんず「ぐすっ……、みなさん……!」


デブ「おいおいおい。どうしたどうした。冒険者同士の喧嘩はドリームランドじゃご法度。知らないのか?」

ぽっちゃり「自警団に捕まりたいのかあ?もっと穏便に行こうぜ、なあ?」


ミュシア「これ喧嘩じゃなくてね」

リアン「その子はアタシたちの仲間なの、返してもらうわよ」


ヤンキー「ちっ、ぼっち無能陰キャじゃねえのかよ。アイツラも帰ってこねえし……」


スズカ「悪いなあ、ここ来んの初めてなんや、もっと優しゅう教えてくれんか? うちらの仲間を檻に入れとる理由も含めてな!」

花梨「なるほど。ではあんず様を引き取らせていただきましょうか」


デブ「見られたなら生かして帰すわけねえだろ!一生生かさず殺さずしてアカウントごともらうからな!」


スズカ「上等じゃワレェ!こっすいことしとる奴らなんかいてこましたるわ!」



▶戦闘前行動 ミュシア 国栖

▶戦闘前行動 花梨 当機は皆様の快適な戦闘をお手伝いいたします(イスティドラール、スヴェル、カットイン、昼の壁、夜の壁、きた!盾きた!メイン盾きた!)

▶戦闘前行動 スズカ いるだけで嬉しい 力の盾改 葉長 ヴェルフェン 蒼星 広き心 エーテル飲み薬

▶戦闘前行動 リアン 蒼星 蠱惑する霧 トップペース 止マナイ雨 アヌトゥパーダ

▶戦闘前行動 あんず 鋭招来


▶あんず ラノベで判定

 失敗

[ギルドの結束(行動終了時、トリガー:バイパスを1人に付与)]


[トップペース]

▶リアン ビット インコム クラインのエーテルバスター エレメントトラップ[時の刃]

[オメガレクイエム[アーマードサモン]]

[ギルドの結束]

[龍のトルク]

『落とし穴』


[ギルドの結束]

『流れ星』計21ダメージ

『燕返し』

▶ミュシア 回避判定

 成功

『ガーディング』

『麻痺付与』


[セレスティのデバイス]

[芝桜のネペンティス]

[落とし穴]計154ダメージ

[生命バリア]

[荒波の歓迎]

[葛根湯]

▶スズカ 回復薬G 高速回復薬 牛乳 牛乳瓶 機電心 

ヒール・キッス(メイレー 力の盾[柳浪、落椿、裂帛、心妻、シズフラット、イチゴーシス])

燃える水

[忘れじの天音:機電心]

 64回復

[キュア・プラムス]

[サンクチュアリ]79回復

[ギルドの結束]


リアン「うおー、掘ってたら頭スッキリしてきたー!てか元に戻ってなかった!まぁ今は戦闘中だし後回し!掘るぞー!」

花梨「支援ビット2号機、エネルギー砲発射します」


▶支援ビット2 通常攻撃[必中]

 267ダメージ

[芝桜のネペンティス]

[キサラギ工務店][対抗呪文]

[夢幻の筆運び]

[ぽっちゃり:庇う]

[スウィングライト]

[フロントアクション]支援ビット

[鴛大師フェルン:バント]ヤンキー

[控室アンコール]

[ウインドエレメント:アシカビトウナス]

[アヌトゥパーダ:スロウ]

[ギルドの結束]


[セレスティのデバイス]

[キサラギ工務店][対抗呪文]

▶ミュシア 葛根湯 通常攻撃

 成功 計50ダメージ

[ナッシェタニアエリカ]

[ギルドの結束]


リアン「むー、邪魔するなー!もっと掘らせろー!」

ミュシア「変態~」


[ギルドの結束]

『エナジーブラスト』リアン

 7ダメージ

『魔神剣』

▶リアン 回避判定[天運]

 成功

『ヒール』86回復

『プリンターガン』リアン

 14ダメージ

[イオリの落とし穴]

▶ぽっちゃり 人質プレイ(物理攻撃を受けた時、敵対象に自動で庇うを行わせる) 

[ディレイアクション]

[アヌトゥパーダ:時の刃]28ダメージ

[スマホ爆発:C4]15ダメージ

『イオリの落とし穴』

▶セージ 回復薬G


▶花梨 残像


▶スズカ アインファウスト 通常攻撃[ヴェテロク、ワカティ、シャオン]

 計1014ダメージ


リアン「ぐぬぬ、大きいせいか引っかかるしよく見つかって邪魔される……戦う時は元の姿のほうがいいなー……」

ミュシア「あっ!あいつら人質を盾にしてるんですけど!なっさけな~い。自分より格下の相手を自分より矢面に立たせて、都合のいい使い方をするTHE・DV男、女の敵、引きこもりのニート確定だね。――でもちょっと待って……?あんずちゃん……が盾?」

スズカ「逃げんなボケェ!」

リアン「えーい、落とし穴掘れないならもうやけくそ!……地雷をくらえー!」

スズカ「うちの本気……そんなに見たいか! 時空ごと引け裂かれぇや! 次元斬ッ!!」

ミュシア「(自主規制音)あん……デブううううううううううう!!!!!!」

花梨「皆様素晴らしいですね。負けないように支援ビットの強化をしていきたいところです」


▶全員リスキルして動かなくなった後、縛り上げました


幼女「いや、ありがとうございます……。強いんですね」

幼女2「強い友人に何とか連絡取ったんですけど、それより先に助けが来るとは……」


ミュシア「ねぇお嬢ちゃん、その強い人って男の人?」


幼女2「そうです。自衛隊の同期なんですけどね」

ミュシア(なんだ男か……)


あんず「ありがとうございます……。いつもいつも、お役に立てず……」

スズカ「あんずちゃん、ホンマ無事でよかったで! 大丈夫か、おっぱい揉むか?」

幼女「なにか困ったら連絡してください。僕たちで出来るならなんとかします」

花梨「今は無理でも、いつか役に立てばいいのですよ。少なくとも進んで余計なトラブルを発生させないという点で言えばあんず様は上出来でしょう」

ミュシア「何?人のことそうやって保護者ついてないと不安な庇護対象だと思って一人前扱いしないのよくないと思うよ」


▶冒険者の遺品を1個、謎の機械を1個手に入れました。


――白灰のちはゆき――


▶雪が降っているような風景で、雪景色が広がっていますがどうやら灰のようです。ドリームランドから西に進み、しばらくしたところでエウリレたちと合流します。エウリレはボロ雑巾のようになっていますが、無事のようですね


スズカ「兄ちゃんたち! 無事……かこれ?」

あんず「ごめんなさい!ご迷惑をおかけして……」

ケリス「ご主人様だしまあ頑張ったんじゃないか?これでもよ」

ハル「後は戻るだけだな。一応大通りだし、危険も少ないだろう」


食材を21個消費


――エウリレの丸太小屋――


▶一週間かけて戻ってきました


エウリレ「埃が凄いね。2年以上留守だったけど、元々特に物がないし家荒らしにもあってないみたい」

ミュシア「だーーーーーーーーー。長旅だったぁ。久々の我が家~。でもここ何もなーい」

リアン「いやー、やっと帰ってきたねー。なんもないとこだけどこれだけ離れてたら流石に感慨深いね」

ミュシア「じゃ私もう無理だからまた明日ね」

スズカ「まずは掃除やな。そこの丸っこいのもゴミに出しとこかー」

花梨「とりあえずは掃除ですね」


▶マントにくるまっているミュシアの上に布を被せ、そのまま埃を乗せて一緒に外に放り出します


リアン「今のうちに周りに罠敷き詰めとこうかな」


▶掘っ立て小屋と水着、肥料を作りました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る