S1 アイリスオンラインⅢの世界へようこそ? 6月17日
――アイリスオンラインⅢ――
「ご購入ありがとうございます。このゲームはフルダイブ型MMORPGになっております。当ゲーム世界では、1日この世界で生活すると、1時間の時間が経過します。ログインする場所には十分お気をつけください」
▶ナイトキャップにウサミミをした妖精っぽい少女が目の前に現れます
ウサメリ「アイリスオンラインⅢの世界にようこそ!私はウサメリ!これからアイリスオンラインⅢの世界に潜り込む為の、キャラメイクを一緒にやっていきましょう!」
ウサメリ「先にこの利用規約の書類に判子を押してね。面倒なら見なくてもいいわよ」
▶ウサメリに書類を手渡されます
リアン「おすおすー。でも見なくても出来るんだー?一応ぱららーっと流してはおこう」
ウサメリ「ありがとう!じゃあキャラメイクしていくね。私は鏡になるから、何かあったら呼んでちょうだい!!」
▶ウサメリが姿見鏡に変化して、自分の姿が映るようになります。空中にキャラメイクUIが浮かび上がっていき、スライドバーをいじることで体型や身長、見た目がほぼ全ていじれるみたいです
――しばらくして
ウサメリ「本当にこれでいい?変更したい時はマイハウスを手に入れてから、姿見鏡を覗き込んで課金する必要があるけど……」
リアン「うんうん、かなり似せられたー。髪の色はたいへんだったなぁ……。色々つけてたらおこづかいも結構使っちゃったし……けどその分たくさんがんばるぞー」
ウサメリ「では、夢と幻想の大地!アイリスオンラインⅢの世界にようこ……あれ?」
ウサメリ「エラーが発生しました」
ウサメリ「システム障害が発生しました。今すぐゲームをログアウトしてください」
リアン 「……えーっ!?ここでエラー?もしかしてやりなおし……?」
更新0/29876 ……
リアン「やーん……!」
▶更新が終了して、改めて起動し直すとゲームが起動します。ですが、周り一面見渡しても荒野しかなく何もありません
リアン「よかったー、キャラクリはだいじょうぶそう……でもあれ、なんもない……?」
▶リアン 観察力
失敗
▶2時間程色々彷徨ったりしてみましたが、マジで何もありませんでした。陽射しも強く、気がつけば脱水のような症状が出て倒れてしまいました
リアン「だれかー、いませんかー……?――ほんとになんもない……。これじゃ、罠もかけれない……」
――???――
▶気づいた時、リアンは簡素なベッドに寝かされていました。起き上がって周りを見渡しても、木造のログハウスでベッド以外は何も置いてないようです。しばらくすると、150半ばの目が半分前髪で隠れた黒髪の少年ともう1人近づいてきます
リアン「あれ……?ここは……たしかあたし、かわいちゃってたおれちゃって……?」
少年「大丈夫?えと、僕はエウリレ。君は荒野で倒れてたんだ。ここは僕が建てた丸太小屋で……えっと……」
エウリレ「なんか最近、ここの荒野で倒れてる人が多くて……。こっちの子も2週間くらい前に荒野で倒れてたの」
少女「酷いですよね!折角沢山モンスターを斬れると思ったのに、何にもいないんですもん」
ユミ「あ、私ユミって言います!よろしくおねがいします!」
リアン「たすけてくれたの?えっと……ありがとーです」
リアン「あ、名前言ってなかった、あたしはリアンだよー、よろしくねー」
エウリレ「ごめんね……。僕も気づいたらここにいて……なんとか小屋は建てれたんだけど、素材ももうなくて……」
エウリレ「って、この話も何回もしたね……。食材の備蓄も危ういし……」
リアン「ほんとうになんもないんだねー……えーと、エウリレ……さんはどれくらいここにいるのー?」
エウリレ「半年くらい、かなあ……。気づけばここにいたから」
リアン「えー!半年もこんななんもないとこにー……すごいなー、あたしだったらやめちゃうかもしれないなぁ」
エウリレ「動けそうなら、ユミちゃんと一緒に探索に出よう。今日は北東の方角に歩いてみようかな」
ユミ「はい!歩いてたらお腹も気も紛れますし、ご飯にありつけるかもしれませんしね!」
――エウリレの丸太小屋――
▶簡素な扉を開けて振り返ると、そこそこ立派な小屋が建っています。小屋というよりかは長屋に近く、かなり大きいですね。それ以外は本当に何もない荒野がただただ広がっているようです
リアン「そーいえばさいきん倒れてる人が多いって言ってたけど、ユミさん以外にもここにいるのー?」
エウリレ「わからないなあ。一応森や湖のようなものは近くにあるし、手間はかかるけどなんとか生活はできるんだけどね」
ユミ「私もまだ他の人には会ったことないんですよね。モンスターでも動物でもいいから、今日は何が出てきてほしいなー」
リアン「へー、一応なんもないとこだけじゃないんだー。あたしも湖には行きたいなー。釣りとかできるかなー?」
▶こういった何もない生活を4週間くらい過ごした後、更に4人荒野で拾うことに成功します。ですが、7人分の食糧を賄うのはかなり難しく、日に日に飢えてきますね
――エウリレの丸太小屋:ダイニング――
エウリレ「流石にちょっとまずいですね……。食材は取れなくもないんですが、量が……」
リアン「モンスターどころかどーぶつも居ないから罠しかけても意味ないよー……釣りしかできないー……」
ユミ「何かぱーっとご飯が手に入るクエストとかないんですかね?、お腹空きましたー!」
あんず「生活するってたいへんなことなんですね……」
ミュシア「違うよ。私がしたかったスローライフはこんな生活に困窮するようなサバイバルじゃないわ……。お肉食べたい……。お寿司食べたい……。何なのこのゲームログインしても何も進展がないじゃない……。聞いてたのと違うわ……」
エウリレ「とりあえず、このままだと3日後のご飯すら危ういですね……。昨日はお魚だったので、今日は森方面に行こうと思います」
ユミ「さんせー!お肉食べたいです!」
スズカ「まーこれはこれでおもろいやんか、いこいこ!」
リアン「今日はなにかあるといいねー。罠もしかけたーい」
花梨「森ですね。了解しました。当機のデータベース内にある食用可能な植物であれば、分かるかもしれません」
――森――
▶4時間かけて歩いて、なんとか小さい森に到着しました。森とは言っても少し雑木林が広がっている程度で、小粒のベリーのようなものが少しと、麦っぽい草が定期的に生える程度です。ですが、今回はいつもより森が広いなと感じます。周囲を見渡して全て木々に覆われているなと感じるのは初めてです
リアン「あれー?なんか広がってる気がするー。あ、ほらー、あたしが罠しかけようとした跡がここにあるもん」
ミュシア「麦ね!?こんなに育ててるなら言ってよね!人が悪いわあんた達」
ユミ「先輩いつの間に植林とかしてたんですか?」
エウリレ「いや、そんなはずは……。なにかあるはずだから、気をつけて」
▶ユミ 聞き耳
失敗
▶リアン ネットサーフィン
失敗
▶スズカ 性知識
成功
▶花梨 観察力
成功
▶あんず 嗅覚
失敗
▶ミュシア 嗅覚
成功
▶めちゃくちゃ食べれる植物が生えてるのに気づきます。また、明らかに森が広くなっており人っぽい足跡があるのも見つけますね。
ミュシア「ここをキャンプ地とするわ!!!」
花梨「すばらしい情報です。食料の確保と人の存在について、重要な手がかりが見つかりましたね。他の人がこの森を通った可能性があります。私たちが求めている食料や情報を共有できるかもしれません」
リアン「これは……他の人がいるってことだよねー?罠しかけるのやめてよかったー。いきなりケンカとかはやだもんねー」
スズカ「保存利きそうやな、このちっこい果物も多めに採っとこうや。甘いお菓子作れるでー」
ユミ「これ、誰か他の人が植えたって事ですよね。勝手に取っちゃって良いんですか?」
エウリレ「どうだろう……。とりあえず、採取する前に話を通してみようかな」
あんず「植えた人ももしかしたら死にかけのじょうたいかもですし、お話を聞きに行くのにさんせいです」
スズカ「みんな真面目やなーこちとら死にかかってんねし、知らんかったって謝っといたらええんやって。実際知らんかったんやし」
▶足跡を辿って奥に歩いていくと、180は超える大男が大鉈を振るっています。勝手に採取してる君たちを見つけると、大鉈を構えますね
大男「お前ら……、なんで俺のものを採ってるんだ?」
ユミ「初めまして!……ってあれ?採ってきちゃったの?」
スズカ「すまん!森入ったら勝手に生えてるやつかと思ったんや!……あんたのやったんかこれ?」
大男「ゲームなのにわざわざ関西弁とかきっしょ。ノンデリもすぎるだろ……。でもそれを許容するのが男の優しさってものか……」
花梨「私たちは食料を確保するためにこの森で採取を行っていました。あなたのものを無断で採取したつもりはありません。もし私たちの行動が不快に思われたのであれば、謝罪いたします」
ミュシア「私たちしばらくまともなもの食べてなくて。そんなときに目の前にこんな立派な食べ物あったら、誰だって採りたくなるでしょ?ちょっとくらい大目に見てくれてもいいような……」
スズカ「なんやと、うちリアルでも関西人や!食いもん取ってもうたからっていきなりきしょいはないやろ」
リアン「みたことないのも結構あるけど、こんなにどこからみつけてきたのー?」
大男「えっ!?ちょっとまってキャラ濃過ぎだろ……。いやキッツ……。いや、ああ……。これは僕の能力で」
スズカ「は? おい、え、なんでや。急に落ち込まんといてや、ってうわ!?」
▶大男はすっと手をかざすと植物が急速成長していきます
リアン「のーりょく?食べ物作れるのーりょく?すごーい!」
大男「ノンデリばっかで疲れる……。初対面相手の距離感もわかんないのかこいつら……。欲しいなら勝手に取っていって。で、二度とここに面みせんな」
大男「相互不可侵で頼むわ。男は孤高であるべし……、でもあるしな」
ユミ「ありがとうございます!」
ミュシア「やったー!お兄さんやっさしー!また来るね!」
リアン「あたしも元のままだったらすくすく育ってたのかなー」
スズカ「いや採ってってええんかい!まあありがとうな、口悪いけど優しいやん」
エウリレ「あっはい……。とりあえずもう採っちゃった分だけ大事に持って帰りましょう。個人的にはちゃんと人がいるだけでも収穫です」
あんず「お兄さんはここにおひとりなんですか?」
大男「そうだよ。これでも十分経験値も稼げるから」
スズカ「へ~そうなんか。てっきりモンスター倒したりせんと経験値貯まらんのかとおもっとったわ」
花梨「私たち以外に人がいたという情報は収穫と言えます。できれば村か街があればよかったのですが」
エウリレ「もうやめましょうって……。人付き合いに大事なのは適切な距離ですよ」
▶すごすごとまた4時間かけて丸太小屋に戻りました
――3日後
――エウリレの丸太小屋:ダイニング――
エウリレ「皆さん起きてください!」
エウリレ「煙、煙が見えます!」
ユミ「え、火事ですか!?バケツ、バケツどこでしたっけ!」
リアン「え、火事ー!?火はやーん!」
エウリレ「いえ、家じゃないです!森、森です!!」
ミュシア「山火事ってこと!?」
▶外を見ると、確かに遠くから煙が見えますね。少し焦げた臭いもきます
ユミ「なーんだ、良かった……いや、良くない!どうしましょう!」
スズカ「たしかに森の方やな……あの兄ちゃん大丈夫やろか?」
ミュシア「臭いがこっちに来てるってことはこっち風下だよね。大丈夫かなここ。逃げた方がよくない?」
エウリレ「逃げたところで逃げ場なんてありません……。食糧的にもあそこが燃え尽きると困ります。時間はかかりますが、消火の手伝いに行きましょう!」
スズカ「せやな、飯恵んでもらったことやし、その飯がなくなるのも問題や、いくで!」
ミュシア「飛んで火にいる夏の虫なんですけどー」
リアン「火はやだけど……こういうじょーきょーならしかたないね……ちゃんとスーツも着てるしだいじょぶ……!」
花梨「何か消火の方法はありますか?」
ユミ「誰か水を手から出したりできる方はいらっしゃいませんかー!」
エウリレ「とりあえず魔法を使えば水が出せます。普段は飲料水に使っていて、めちゃくちゃ疲れますが……」
ユミ「それめっちゃ便利じゃないですか!いいなー」
ミュシア「えー?まぁ恩があるのはそうだしー?大丈夫って言うならまぁやぶさかではないかな?私もっと海とか眺められるゲームだと思ってたよ……」
あんず「ほら、行きましょう!」
――燃える森――
▶3時間半程歩くと、もう森が見えます。森が見えますが、既にかなり火が回っているようですね。
リアン「燃えなくてもー……かわいちゃうー……」
ミュシア「ここあっつ♡帰っていい?ねぇ帰っていい?」
スズカ「飯食えんようになってもええんやったらな」
ユミ「あ、あの人じゃないですか?おーい!大丈夫ですか!」
▶火の中心地、大男が200cmはあるかというくらいの更に大男のマッチョに片手で持たれています。既に死んでいるようで、上空にウサメリが飛んでいますね
マッチョ「やっと見つけたぞ、てめえ……ヒラだな?」
エウリレ「た、確かに僕はヒラですが……。もしかしてあなたも……」
マッチョ「この雑魚がヒラかと思って潰したが……、やっとお目にかかれるな。ヒラの掟、わかってんだろうな……!」
花梨「ヒラ、とは何でしょうか?当機のデータベースには登録の無い語句です」
リアン「ヒラしゃいん……なわけないよねー」
エウリレ「隠してたわけではないんですが……。僕はヒラビトという種族で……。男同士が出会うと決闘をしなくてはいけないんです」
マッチョ「そこの側室どもも使っていいぞ。この雑魚は用済みだな」
▶持っていた大男を燃えている森の方に放り投げ、拳を固めます
スズカ「なんやごっつ勇ましい種族やな……っておい!兄ちゃん!?」
リアン「決闘……デュエル……なんだかいい響き……ってそんなこと言ってる場合じゃなさそー」
エウリレ「う、うぅ……」
エウリレ「ごめんなさい皆さん!負けれないんです、負けたくないんです!今だけ、今だけ一緒に戦ってください!」
スズカ「いやそれよか兄ちゃん燃えるで!?」
エウリレ「あの人には天使が見えていました。もう死んでいるでしょう……!それより、ま……負けられません……!」
ユミ「そうですね。お兄さんを助けないといけないし、先輩がそう言うなら私もご一緒します!」
あんず「わ、わかりました。お供します……!お兄さんにご恩もありますし」
リアン「あ、これってもしかして……初の戦闘!?罠しかけていいよね!?」
花梨「当機には対人攻撃機能が存在しません。戦闘はできませんが、皆様の戦闘を支援することができます。私の近くにいるのであれば、攻撃を代わりに受けることが可能です」
[リンクスタート]
[特殊召喚]
▶マッチョ 通常攻撃[夜桜]
▶リアン 回避判定
成功
[夜桜:ワイドファイア(全体火3D6)]
13ダメージ
▶あんず 剛招ビート
[ゾビルフォティア]
▶ユミ 通常攻撃
成功 21ダメージ
リアン「わー!火ー!燃え……てない!でもあついー!」
スズカ「火撃ってきよった!もしかせんでもこの森燃やしたんって」
ユミ 「おお、力がみなぎって……ありがとうございます!」
花梨「すばらしいですね。これらの攻撃があれば相手を倒すことができるでしょう」
▶わんわんお 二連ガブガブ(2回攻撃。物理2d82回)
▶ミュシアあんず 回避判定
[冷静な助言]
成功 放棄 6ダメージ
[花梨:庇う あんず]
[援軍攻撃:エウリレ]10ダメージ
リアン 「あぶなーい!よけてー!」
花梨「当機は戦闘支援機能として敵対者からの攻撃を肩代わりすることができます。有効活用してください」
あんず「あ、ありがとうございます……。たすかりました」
エウリレ「隙ありです!」
ミュシア「次は私よ!」
▶ミュシア 通常攻撃
失敗
▶リアン 落とし穴
ミュシア「えいえい!――……あれ?」
ミュシア「……てへっ」
スズカ「当たってへんやん!ドンマイやで!」
リアン 「おっとしっあな~♪おっとしっあな~♪」
▶ユミ 深赤 通常攻撃
成功 71ダメージ
[マッチョ:星の導き]
▶わんわんおがマッチョのブレスレットに粒子状になって消えます
ユミ「あ、わんちゃん!ごめんね……」
▶スズカ 力の盾 花梨
19回復
スズカ「無理せんでいこうな、ファーストエイド・クォ!」
花梨「修復、感謝します」
▶花梨 ヒールシャワー
花梨「当機に搭載された物資により皆様の生命力を回復します。『支援機能:回復物資使用』」
▶マッチョ 通常攻撃[夜桜]
▶ミュシア 回避判定
成功[天運]
[夜桜:ワイドファイア(全体火3D6)]
9ダメージ
[落とし穴]46ダメージ
[カズーラのドレインシード]
[時の刃]9ダメージ
[援軍攻撃:エウリレ]10ダメージ
リアン「やーん、また火ー!燃えないけどかわいちゃうよー!」
スズカ 「また火ぃかい!うざこいなあ!」
リアン「そう……そのまま……そこ……!や……やったー!引っかかったー!そう、これだー!あたしがもとめてたのはー!合法的な!罠!ひっかけ!やったーっ!!」
リアン「そして這い上がった場所に……ちょっぴり追加の罠ー!」
リアン「はへー……今のあたしにできることやりきった……もうなにもできないー……あとはまかせたー……」
エウリレ「ありがとうございます!後は巻き込まれないように下がっててください!」
▶ユミ 深赤 通常攻撃
成功 47ダメージ
▶ユミが胴体に剣を横にフルスイングした後、マッチョの首にエウリレは細剣の先を当てます
ユミ「少し踏み込みが浅かったですか……でも、もう動けませんよね。降参してくれませんか?」
エウリレ「僕たちの……勝ちです」
ミュシア「お兄さん、おっきいのに私たち捕まえられなくて草」
マッチョ「ぐ……うぅ……」
▶マッチョの体がみるみるうちに縮んでいき、肌や髪が白くなり、髪が伸び、胸も膨らんでいきます
ケリス「ケリス……今後の一生を決闘勝ちのヒラに捧げ、種族の繁栄に努めます……」
エウリレ「け、ケリス……。君は一生僕のものだ。僕が負けない限り僕が所有する……」
スズカ 「!?!?!?いや兄ちゃ……ええっ!?」
花梨「すばらしいですね。交配することで人数が増えれば、やれることも増えます。これからも頑張りましょう」
リアン「おおー……?しゆーどーたいってやつ?ちがう?」
ミュシア「メス堕ちしてるー!!……ねぇねぇ?今どんな気持ち?男から女になった今、どんな気持ち???」
ケリス「ぐぐぐ……。あのヒラに忠誠を誓ってるだけだぞチビ共!しかも正妻は俺だ」
ミュシア「難しい言葉知ってるんだねぇ?私たちぃ。ただ共同生活してるだけだから……。正妻とかそういうのは好きにしてね」
スズカ「誰がチビやねん!」
ユミ「おお、そういう……先輩ってこういう争い事嫌いなのかなって思ってました」
エウリレ「好きじゃないよ。でも、これが種族の掟だからね」
ユミ「ええ?じゃあ何でそんな種族選んだんですか?」
エウリレ「選ぶ……?」
あんず「え、えっと、ところでお兄さんと火事は……?」
▶森の方を見るとすっかり燃え尽きています。空にもウサメリがまだ飛んでいるのが見えますね
ケリス「あの男女ならとっくに殺してあるぞ。しっかり火葬もしておいたから、葉っぱ付きだしそのうち復活するだろ」
スズカ「マモレンカッタ……おのれもっかいしばいたろか!」
ケリス「一人でいきがってんじゃねえぞ雑魚が。なんならもっかいタイマンやってもいいんだぞ?」
スズカ「うち、こいつなんや嫌いやわ……」
ケリス「取り敢えず、あの雑魚も勧誘するんだろう?便利そうな能力あるしとっとと持って帰ろうぜ」
エウリレ「それもそうだね。森もなくなっちゃったし、あの人には悪いけどうちの小屋に住んでもらわないと心配だよ」
ユミ「あ、じゃあもうわざわざ森まで行かなくても小屋の近くで農業が出来るってことですか!」
花梨「食料の確保に目処が付きそうですね」
リアン「ご飯もお水も食べ飲み放題ー?」
ユミ「ご飯も水も手に入ったし、後は戦うモンスターが居れば完璧ですね!」
▶かなり丁寧に大男を4時間かけて運び、丸太小屋に戻ってベッドに寝かせてしばらく経つと、大男は目を覚まします
――エウリレの丸太小屋:寝室――
エウリレ「お久しぶりですね……、こんにちは。ここは僕の居住地です」
大男「死の感触が冷たくて嫌に残ってるわ……。あんまり経験したいものでもないね。それに、まあ助けてもらったみたいだし」
リアン「やっぱりギリギリまでいたかったりするの……?それはやだなー……」
スズカ「兄ちゃん目え覚めたか。飯恵んでもらってほったらかしってのも悪いしな。お互い様やで」
ハル「俺はハル。――お前は好きじゃない。押し付けがましいんだよ。どこでも関西弁喋るつーのが自分のアイデンティティで、標準語を喋るつもりもないクソと仲良くするつもりは僕はない。この場には世話にはなるが、二度と話しかけるな」
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