第28話 『アリゲーターぱんくまらとビッグマムーシの決闘』 その7
吹き飛んだビッグマムーシは、反対側の崖に激突した。
アニメみたいな、身体の型こそはできないが、多少は、崖が崩れた。
その衝撃は、ちょっとだけ下にいた、赤血小次郎にも伝わった。
『世の中を
なにに例えむ。
夕暮れ近く
ビッグマムーシの
あとなきがごとし。』
和戸尊は、言った。
『荒川の
たかきやまに、
しらくもは
ゆきはばかりて
たなびき、けんがくと
みゆ。』
いまや、闘いを見ようとする人々で、そのあたりは満杯になった。
『いやたあ、まだ、こんなに、人々が生き残っていたか。』
和戸尊は、いたく感心した。
一方、荒川放水の娘は、レーダーに異常な物体を感知していた。
『父よ。怪しき物体
接近す。
秒速4キロなり。』
『核弾頭ミサイルなしか?』
『しかり。たぶん。』
『なにものが、うてり?』
『分かるわけもなし。』
『目標は?』
『このあたりなり。』
『迎撃ミサイル、バックファイブ発射せよ。』
『了解。目標捕捉。発射。』
荒川放水の基地からは、ミサイルが2発発射された。
こんなもの、持っているのは、荒川放水のみであるはずだったが。
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