第16話 『アリゲーぱんくまらと、ビッグマムーシ』
頭の上を、どろんが飛んで行くのを見た、ビッグマムーシと、アリゲーぱんくまらは、一時闘いを中断した。
『あれは、なんだい?』
アリゲーぱんくまらが尋ねた。
『きみ、知らないの? あれは、どろん、という化け物だ。ふるくは、ラジゴンという、怪獣だったらしい。』
『ラジゴン❗』
『うん。ラジゴン。』
『あまのはら
ふりさけみれば
らじごんの
どろんとばけたり
いざゆきてみむ。』
すると、アリゲーぱんくまらが答えた。
『らじごんが
どろんの白浪、知らねども
語りしつげば、
いにしえ おもほゆ。』
すると、また、ビッグマムーシが言った。
『いわやどに
立てるどろん、
なをみれば
むかしのラジゴン
逢いみるごとし。』
赤血小次郎は、たしかに、洞窟の入り口から、二機のめの『どろん』を準備していたのだ。
荒川放水氏の娘も、同様であった。
両怪獣は、好奇心にかられ、対岸に渡ろうとした。
が、事態は急展開した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます