青天の霹靂

綴。

第1話 青天の霹靂

 ある日の昼下がり。



 さっきまで降っていた雨は止んで

 空が晴れた。


 曇天の空は やがて美しい空に変わった。


 まるで絵の具で塗ったような綺麗な青。


 空気中に舞っていた小さな汚れは

 雨と一緒に地面に落ちて


 ただ ただ 美しく澄んだ空が広がる。

 だけど時折 雷鳴が聞こえてくる。

 

ゴロゴロゴロゴロ……


 積乱雲は私の場所からは見えない。


 まるで私の心のように。


 いつ大きな落雷があるのかわからない。


 美しく晴れたように見える空の下。


 聞こえてくる雷鳴は そんなに遠くない。



───青天の霹靂。



私も雷になって突然落ちるかもしれない。



あの日の出来事を ふと思い出した。


        ─ 了 ─

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青天の霹靂 綴。 @HOO-MII

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