罪と罰 名残りの空の 汚れなき

 ――もう何回も年を越しましたが、今年のように楽しかった日々は、無かったように思います。

 養父母と暮らした幼い頃も、こんなに充実しては、いなかったかも知れません。


(マスターと行く冒険が、とても楽しい)


 初めて行く場所、知らない景色?


 大好きなソラと、じゃれる旅?


 マスターが、何時も後ろから見守ってくれるから?


(それとも、服装のせいなのかしら?)


 マスターがくれた『ビキニ鎧』の胸を、手のひらへ包んで空を見上げる。


 子供の頃は窮屈な服を着て、部屋にずっと閉じ込められていました。


 外の景色なんて、見た事もない。



 ……すべて……罪を犯した、わたしの責任。


(――マスターに出会えて、ほんとうに良かった)



 〇 〇 〇



『罪と罰 名残りの空の 汚れなき』 ビキニ。

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