第54話 巨大化

【前回のあらすじ】

エリザベスに指摘され、侵入者たちを○すべく…でも少しやる気が無いのか、食堂を彷徨いていたアントニオ。

ちょうどそこへ、石上と平山などの警察官たちが登場。

交戦するも、アントニオは彼らに圧倒され、悔しさのあまり暴れ始めたのだった。





「○ねよお前らァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!

○ね○ね○ね○ね○ねェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!

○ねクソザコ警察モドキ!!もうやだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」


アントニオは鍋を警察官へぶん投げたり、部屋の電気のスイッチを連打したりした。

逆に何をしでかすかわからないため、警察官たちは規制ロープの準備をし始めた。


「(あまり時間はかけてられないが、これ以上彼に被害を受けるわけにはいかない)」

↑平山


「ちょ待てお前ら何してくれてんじゃァァァァァァァァァ」

↑アントニオ



彼は突然火炎放射をし、ロープをキッチンもろとも燃やしてしまった!



バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン


「熱ちぃぃ!」「消火しろ!」「水をくめ!」「先に警察官の消化を優先s」


ブシャァァァァァァァ



火がついてしまい、慌てる警察官の1人が、アントニオに切り刻まれた!


「!」「⁉︎」「「秋山ァァ!」」


「うるさい黙れハゲ!」


なんとアントニオは、叫んだ直後、巨大化した。


「え?」「は?」「マジかよ」


「お前ら全員ぶっ○してやる!!!!!!」

↑アントニオ



彼は掌からフライパンを生み出すと、それを警察官が大勢いる方へ投げた!少しは置け。


そのフライパンが、なんと炎の海を発生させたのだ!


「は⁉︎」「熱ちぃぃ!」



遠くにいても溶けるほどの熱量。近くならば、人体なんぞ、たやすく溶かすであろう。

そしてこの範囲。かなり広いうえに、燃え広がるのが早い。


石上は一旦その場を離れ、テーブルの下へ隠れると、そこからアントニオの目へ向かって銃を撃った。


ズドォォォンズドォォォン




「ゔゔっ⁉︎⁉︎……なんだよお前らァァァァァァァァァ、○ねよマジでェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!」



ズバァァァァァァァァァァァァン



彼は広い範囲に火炎放射し、周りの警察官たちを燃やした!

その中に平山が!



「(平山!)」




平山は近くにいた警察官たち3人で共に、シンクの下にある棚へ隠れていた。


「熱いな、ヤバい銃の先端が溶けかかってる」

↑平山


「ハァ⁉︎もうダメだ、おしまいだぁ。応援来ねぇかな…」


「待て、俺に良い案がある」



3人のうちの1人は、向かい側にある粉へ手を伸ばす。


「その粉で何すんだよ」


「奴の目を眩して、その間に逃げる!」

「なるほど」



彼はバレなように、慎重に手を伸ばした!

あと少しなのに届かない。



「あと少しだッ。


あと少しで………あと少sァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」



バキッッッッッッッッッッ


ブシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!



彼の腕はアントニオの巨大な足に踏み潰されてしまった!

悲鳴が食堂中に響く!


「中川ァァァァァァァァァ!」「え…」


「そこにいたかゴミ共!○ね」



ズバァァァァァァァァァァァァン



アントニオは大口から炎を広範囲に吹き、平山たちを逃げさせた。

さらにその逃げる方向へ、巨大な電子レンジをぶん投げたのだ!



「おい待て山内!」

↑平山


バチッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ…



平山の前を走っていた山内は、飛んできた電子レンジから放たれる電気にぶつかり、倒れてしまった!


「山内!」


必死に彼は山内に呼びかけるが、山内の体はもうすでに冷たくなっていた。


「嘘だろ………」


「あとはお前だけだァァァァァァァァァ」


アントニオが怯えている平山を見下す。


その時、返却口から、何かが飛んできた!




「ゔっ⁉︎……痛てぇな」

↑アントニオ


「こっちだァァァァァ!」


飛んできた見てみると、銃弾だった。

どうやら石上が投げたらしい。銃が溶けて撃てないから、自身で投げたのだ。


アントニオは怒鳴る!そして鍋を投げた!


「お前誰だよぉぉぉ!!!」


鍋は高速で回転し、熱いお湯をぶち撒けながら、石上の方へ飛んでくるッ。


「(大丈夫だ!下を潜り抜ければ避けれる!)」



彼は鍋の下をスライディングで潜った!





と思いきや、なんと鍋が一時停止し、巨大な泡を纏い始めた。


「は⁉︎」




ブォーーーーン!!


「石上ーーー!」


「(は⁉︎……水が⁉︎)」

↑石上




巨大な泡は熱湯のようで、触れるだけで皮膚が溶けるッ。

もちろんもろに喰らってしまった石上も例外じゃない。


「(左腕が…溶けた…)」

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