第49話 溶岩
【前回のあらすじ】
アメリカ人たちと現実くんの分裂体たちは、まだ戦っていた。
ハルは激怒と肉弾戦、ロッキーとその他アメリカ人は逃げ回る小さな本体を追いかけていた。
激怒の吹っ飛んだ頭から、狂のお面を被った分裂体が生えてきた。
「……ゔっ、まだ寝ているのに……ぐのぉぉァァァァァァァァァ!!」
狂は掌から黒い弾を放ち、ハルへ迫り来る!!
「………⁉︎⁉︎(もう生えてきた!)」
ズバァァァァンズバァァァァン
「狂…このアメリカ人を○せ!」
激怒が狂の分裂体に指示をした。狂が叫ぶ。
「わかっちゃぁぁァァァァァァァァァいるよ!!チッ、ァァァァァァァァァ!」
「すまんすまん、早く」
「……チッ」
ハルは激怒と狂、2人を相手する事に……。
「(2対1……間違いなく私が不利…!早く本体を……!)」
突然、狂が影の中に潜った。
「え⁉︎⁉︎」
周囲を見渡す……が、狂はいない。
その内、激怒が襲いかかってきた!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!
「⁉︎…」
ハルはすぐさま瓦礫の中へ潜り、電気を絶縁させるッ。
激怒は考えた。
「(この周囲は絶縁体が多いな。
なら、全て吹き飛ばすまで!!)」
彼は錫杖を振り、謎の力で周囲の残骸は吹き飛ばした!!
「(!…隠れる場所が無い!!)」
「おりゃァァァァァァァァァ○ねぇぇ!!」
背後から影が現れたかと思うと、なんと先ほどの狂が飛び出てき、ハルをぶん殴った!!
ブォーン
「ぶっ…ゔっ…ゔぅ……」
「やんのかァァァァァァァァァ?ァァァァァァァァァ??」
「狂、落ち着け」
「(あの分裂体は影を操るのか……厄介。
早くロッキーたち、本体を倒して……)」
そしてロッキーたちは、テンションと鬱を相手しながら、猛スピードで逃げ回るネズミよりも小さい本体を追いかけていた。
しかも瓦礫や埃まみれで視界が悪く、一度見失ったら探すのが大変な状況だ。
「そこだ本体は!」
↑ロッキー
ズドォォォン
銃を撃つものの、弾を視認できないほどのスピードで躱す本体を仕留めるのは中々骨が折れる作業。
しかし、ロッキー含めたアメリカ人たちは諦めずに走り続けた。
後ろから鬱とテンションが追いかけてくる!
テンションが叫んだッ。
「おりゃァァァァァァァァァ!!」
ドォォォォォォォン
掌から小さなミサイルを発射し、アメリカ人グループの中央へ着弾させた。
ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
ドンガラガッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン…………
床が崩れ落ち、一気に熱気が上がってきた。
下から熱気…いや、熱波が昇ってきた。
陽炎が見える。そこまでの爆発では無いはずだ。
「……ゔっ、熱い………⁉︎」
ロッキーは下の方を覗いてみた。
なんと下の方には、溶岩が貯まっていたのだ!!
「「え……?」」
↑ロッキー&ハル
「チッ、エリザベスめ、溶岩を解放しやがったな。
水位がだんだん上がっている。このままじゃ、2時間後には周辺が溶岩に飲まれてしまうな」
激怒が冷静に呟いた。アメリカ人たちは戦慄する。
「ヤバい!俺ら溶岩に落ちちまう!」
「もうやだ。やだーー!」
「ァァァァァ、まだ推し○子全部見てないのにーー!!」
↑テンション
「ァァァァァ、まだチェンソ○マン全部見てないのにーー!!」
↑楽
「ァァァァァァァァァうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!
お前ら少しは静かにしろァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
↑狂
狂は手を前に伸ばすと、地面に黒い謎の影が、ロッキーへ迫った。
その影が、ロッキーの近くへ来ると、なんとそれから巨大な棘が次々と生えてきた!!
ズバァァァァァァァァァァァァン
「うぉ⁉︎⁉︎」
「チッ、避けたか!」
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