第29話 高橋

【前回のあらすじ】

クリスマスツリーがやられた事によって、警察と救助隊が物騒空間に突入してしまった!

その警察のうちの1人は、昇格を求めて、1人で行動していた。

そんな中、彼は田中と出会してしまう!

彼は一瞬で胸を切られて、致命傷を負ったのだった。





タブレットは近くにあった花瓶を落としてみた。



カシャァァァァァァァァァン!



花瓶は割れて、破片が飛び散る。


すぐ近くにいた救助隊員たちがその音に気づく。


「ガラスが割れたぞ」

「あ、何かいました!」


隊員の1人がタブレットの存在に気づく。


「(ア、ヤベ)」


「アルビノの生物兵器のメンバーと思わしき生物を発見!捕獲行動に移ります!」


隊員たちは銃を撃ちまくる!

タブレットはシューティングゲームのように焦りながら避けた。



「ヒヒッ、誰カ助ケテクダサイ!」



ズババババババババババババババババババババハバババババババババババババババババババババババ



助けを求めている割には、銃弾を華麗に避けるタブレット。


「(セッ、精神攻撃、開始!)」


彼は画面を虹色にし、救助隊の精神を破壊しようと試みた。



バキッ



「⁉︎」


なんと彼の画面はヒビが入ってしまった!

銃弾に当たったようだ。隊長が叫ぶ。


「ネットシューターを準備しろ」


隊員の1人が、特殊な銃を構える。


そして、その銃から、大きな網が飛んできた!捕獲しようとしているらしい。


「ヒャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


タブレットは悲鳴を上げる!








ズバァァァァァァァァァァァァン



網が突然炎に包まれて焼けた!


「⁉︎」

「おいタブレット!」


「サ、サイコロ!」


タブレットの前にいたのは、目がついたサイコロだった。


どうやら彼が炎を放ったらしい。


「ア、アリガトウ」

「感謝は後で!

早く、雪だるまァァァ!」


「はいはい!」


サイコロの声に反応して、後ろの角から雪だるまが現れたかと思うと、突然彼は、氷柱を発射した!


「「「⁉︎⁉︎」」」



グサグサグサグサグサグサグサッ


隊員たちが、氷柱に貫かれ、壁に貼り付けられる。


雪だるまは言った。


「タブレット、早く!」


「(誰ダッケ、コノ雪ダルマ)」


「「早く逃げるよ!」」



3人は、そそくさと逃げた!隊長が叫ぶ!


「は⁉︎応援だと⁉︎おいお前ら、早く行くぞ!」


運良く氷柱に当たらなかった隊員たちが、彼らを追いかけて、走り出す!





やがて、3人は階段の前についた。

サイコロが言う。


「雪だるま、ムムムさんたちの所へ行って!

ここで別れよう!」


「おけ!」


雪だるまだけ、階段を登って、あるはずの無い2階へ行った。

サイコロとタブレットは、地下へ続く階段を降りていった。


それに続いて、救助隊が追いかける。


「タブレットは地下へ行った。隊員No.24から2500は地下へ降りろ。

それ以外は2階へ上がる。俺も2階だ」


救助隊は二手に分かれて、彼らを追う事にした。




その様子を、なんと高橋は窓の外から見ていた。

ヨーワーインの晴輝が開発した瞬足を履いていた。


一度会社に戻って、履いて来たようだ。

なんとかエリザベスに謝る必要があるからだ。

彼らの存在がバレた原因であるムムムさんは、高橋が仕事を任せた張本人だからである。







……箱人間はエリザベスだが。


一応事件に関わってため、謝りたいという気持ちが、高橋にはあった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る