第22話 通報
【前回のあらすじ】
現実くんはどんどん分裂し、近場のアメリカ人を全滅させた。
しかし、たった1人だけ残っていた。
なんと彼は、ヨーワーインのライバル社[ツーヨーイン]の社員だったのだった!
証拠映像を撮影して、上司に持っていこうとしていた彼だが、いつのまにか、彼の腹は誰かの腕によって、貫かれていた。
ブシャァァァァァァァ
「ゔっっ⁉︎⁉︎」
社員は血反吐を吐きながら、スマホを足元に落とす!
その音が廊下中に響いた。
テンションくんたちが、彼の存在に気づく!
「なんだなんだ⁉︎⁉︎……
「……⁉︎
まだ人間が残っていたとは、不覚」
「とっとと倒して寝るぞ」
社員の腹を貫いたのは、無くんだった!
頭には無のお面を被っており、グローブをつけていた。
彼は社員を無言のまま貫き続ける。
「ゔぉぉぉぇぇぇぇぇ!」
ゲボ、ゲボ……ゲボ
「無、止めを刺せ!」
無くんは無表情かつ無言で、社員にもう一撃を入れようとした!
「(攻撃来る!)」
社員は腹の痛みを我慢しながら、無くんの打撃を避ける!
激怒くんが怒鳴る!
「攻撃は確実かつ素早くやれ!」
彼は錫杖から雷を放って、社員を痺れさせた!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチッッッ!
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
社員は雄叫びを上げながら、体中に電撃が走る苦痛を和らげようとするが、だんだん声が出なくなってきた!
バタンッ…………
4人は倒れた社員を見つめる。
「所詮、人間だ。
俺とテンションは向こう、鬱と無はここら辺を警備しろ」
激怒くんが3人に指示する。テンションが騒いだ。
「おぉ、激怒くんと一緒かぁ!
こりゃ、腕が鳴るぜ」
「黙れクソガキ」
「🥺」
「おい俺眠いんだが」
鬱くんが顔を擦りながら言った。
無くんはその場で突っ立ったままで、表情も体も何も動かさない。
「敵を全滅させてからだ、寝るのは。
恨むならエリザベスを恨め。俺は今とてつもなく腹が立っているから、時間をかけさせるな。
行くぞテンション」
4人は2人ペアになって、行動しようとしたその時!
ズドォォォォォォォォォン
どこからか爆発音がした!
「敵襲だ!!構えろ!」
激怒くんが怒鳴ると、3人は、爆発がした方の角の方を向く。
「おう、また敵かw」←テンション
ポイッ
ズドカァァァァァァァァァァァァァァン
壁や床が吹き飛んだ!
相変わらず、角の陰に隠れていたのはツーヨーインの社員だったようだ。
「ゴホッ、ゴホッ……やべ、バレた!」
「ひっ、逃げろ!」
社員たちは、少し銃で撃ちながら、激怒くんたちから離れていく!
「逃すなお前ら!」
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチッッ!!!
雷が広範囲に放たれる!
「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
悲鳴が空間中に響き渡る!!
そして爆発音がした!!!
ズドォォォォォォォォォン
瓦礫が散乱し、倒れている人々が見える。
辺りは真っ赤な血が流れていて、湖と化していた。
廊下というより、吹き抜けの空間である。
「随分見晴らしが良くなったな、テンション」
「だろぉ?俺の爆弾は全てを破壊する、威力の塊だ」
激怒とテンションで、呑気な会話をしていた。
その付近で、意識が
彼が、警察に、こっそり通報した。
「………助けてくだ……さい。
場所は、東京 浅草…とにかく、来て」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます