第38話、崩壊
「
その言葉と共に、わっと異能者達から
秀とアキが、僕に向かって
だから―――
「ありがとう、二人とも。二人が居たからこそ、僕はここまで
「ううん、私こそありがとうだよ。私だって、ユウキにずっと
「ああ、それは俺だってそうだ。全てはユウキのおかげだ。ありがとう」
そう言って、俺たちは三人で
雷鳴のような、激しい音が神域全体に鳴り響く。続き、神域全土を空間ごと揺るがすような巨大な地震が発生する。その揺れと大音響に、異能者達はおろか、天使達ですらおののく。
どうやら、この事態は天使達ですら
そんな状態で、先ほどから
「どうやら、神域が俺の
「なっ⁉」
その言葉に、真っ先に
比較的落ち着いた状態で、神に
「……じゃあ、この
「…………一つだけ、あるにはある」
そう言って、神は
この状況下において、ある種最悪とも言える
「神田ユウキ。
「……なら」
「
言いかけた僕の言葉に
そんな僕に
「ユウキが神になるっていう事はつまり、ユウキが私の
「俺もそうだ。ユキ、お前の居ない世界なんてなんの
アキの言葉に被せるように、秀が
「それ、は……」
黙り込む。でも、それじゃあどうすれば……
僕が、声の響く方へ視線をやる。すると、空間の
その存在の出現に、異能者達から
「なんの用だ?
「べっつにー?お前が
「……どうするつもりだ?」
「神域の
そう言って、無貌は僕に笑った。顔が存在しないにも関わらず、僕はそいつが笑ったように感じた。
だが、驚いた事にそれに
「俺は反対だ。無貌、お前には神域の管理者としての資格がない。神域そのものに拒絶されて存在そのものが
「それは―――」
駄目だ。そう言おうとした僕に被せるように、無貌は言った。
「大丈夫だ、その為の
「……裏技だって?」
「ああ、その裏技は―――」
その裏技、それは―――
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