第30話、その涙を拭うもの
目を
「……えっと、どうして此処にエルさんが?」
「そりゃまあ、僕は
いや、それはまあその通りだけど……
まあ、それはそれで良いか。僕は其処で
さっきから部屋の隅で膝を抱えて
えっと、アキは其処で何をしているんだろうか?どうしてそんなに
「えっと、アキ?」
「———っ⁉」
びくっと肩を
「えっと、話を聞いた限りですがどうも神に
「ああ、なるほど……?」
なるほど?どうも、
けど、やっぱりアキにはもっと
傷口を確認する。やはりエルさんの
アキが
「……まあ、とりあえずなんだ。ごめんなさい」
「どう、して?どうしてユウキが
「アキに
「でも、でも……」
それでも、アキは
「それに、言っただろう?そう
「う、ぐぅ……っ」
静かに
大丈夫、僕は此処に居る。まだ、
そんな僕に、アキも腕を回して抱き締めてくる。
「
秋の事が大好きだ。両親よりも、親友よりも、今まで会ってきた誰よりも。
ずっとずっと大好きだ。愛している。だから……
必ずだ。君が泣いているなら、必ずその涙を
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