第29話、奥に潜むもの
世界はまるで
何処を見渡しても同じ
何処を見渡しても同じ
故に、僕は。故に■は―――
・・・ ・・・ ・・・
そんな空間に、僕一人が立っている。いや、違う。僕一人ではないな。
「えっと、其処に
「やはり、
そう言って、空間の
ひょろりとした
顔は無い。のっぺりとした黒い
けど、何故だろうか?顔が無い筈のその異形がとても
ともかく、僕は彼に話し掛けてみる事にした。
「えっと?とりあえず名前を
「おう、■の名前は
無貌ね。文字通り
「で、此処は
「ああ、倒れたな。此処はお前の精神世界という奴だ。
「夢?」
「ああ、今のお前は傷を
なるほど?そう考えれば今の状況のほぼ大半は納得出来る。そう、ほぼ大半は。
けど、それよりも今気になる事は
「それで、お前はどうして僕の心の中に居るんだ?」
「それはもちろん、お前を神から
「………………」
何だろうか?非情に
異形の
そんな僕の
「いや、ぶっちゃけて言うとよ。神の馬鹿野郎が
「はあ、そんな事が……」
「全ては神の野郎が身勝手な言い分で人間達を振り回したのが
「で、それでお前は僕を守る為に僕の中に入ったと?」
「おうよ、これでも■は神からお前を守る
「そうか、とりあえず今まで守ってくれてありがとうよ。けど、これからの神との戦いでは
「……へえ?何か勝利の
「ああ、あいつ等の
「———っ⁉」
一瞬、無貌は
「はは、あはははは‼そうか、それは愉快痛快だ‼神の野郎もぎゃふんと
かなりの大爆笑だった。其処まで
まあ、別に
と、其処で僕の
「そろそろ目を
「ははは、またなか。おう、じゃあまたな!」
そう言って、僕は意識を
・・・ ・・・ ・・・
「…………またな、か。あいつ、また■と
それは随分とまあ愉快痛快な話だ。俺を見た誰もが不快感と
そう思えば、アイツに出会ったのも中々に
「じゃあな、また会おう。神田ユウキ———」
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