第15話、母の嘆き
支上アキの母、
———
そう、
そんな彼女だからこそ、夫である剛三さんも二人の娘であるアキも
———ああ、きっとこれからも俺達はやっていける。きっと、これからも幸せに過ごしていける筈だ。
そう、信じていた。なのに……
ある日を境に、支上フユは思い
けど、ある日の晩。剛三さんは見てしまったのだという。妻のフユが、一人でこっそりと涙を流し
剛三さんは
問い詰める剛三さんに、彼女は言った。どうやら、ある日空から天使が
天使が告げた神託、それは衝撃的な内容だった。
———お前達の娘は
そして、天使はこうも言っていたという。
———この世界に神の
そう天使は言って去っていったのだという。それを
―――何故、神は私達の
そう、絶望に涙していた。そんな彼女の
―――約束しよう。お前の嘆きを必ず
そう、剛三さんは真っ直ぐに妻の目を見ながら
そんな夫の姿を見て、妻の支上フユはようやく安心したのか満面の笑みを浮かべたのだという。だけど……
以降、支上フユは体調を
妻の手を握り締める剛三さんを前に、支上フユは
―――ありがとう、貴方とアキに出会えて本当に
それだけ言い残して、この世を去った妻。剛三さんはそれ以降、
だが、
・・・ ・・・ ・・・
話はまだ
それから時は
少しだけ、楽しみに思っていた剛三さんだった。そんな剛三さんの
だが、そんな時だった。玄関口の方から
そして、ついに天使と対面する剛三さん。
———お前は本当に
その言葉を聞き、剛三さんは耳を
自分がやってきた全てが、神からすれば
その直後、天使の振るった剣により意識が
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