第12話、黒い噂
結局、事情聴取から
「アキ、今からどうする?」
「どうするって、
「……うん、やっぱりそうだよね」
そう言って、僕達はタクシーを
彼の事は知っている。僕の事情聴取の担当だった警察官。確か、名前は
「よう、これからお前達は
「……そうですが、秋山さんでしたっけ?何か
「ああ、俺もこれから病院に
「……はあ、まあ貴方も
「まあ、そこそこな」
僕の言葉に、秋山さんは
「まあ、話も何だ。病院に行くなら俺の車に
「良いんですか?」
「
そうして、僕達は秋山さんの車に
・・・ ・・・ ・・・
そして、道中。秋山さんは車を運転しながら僕達に
「ところでよ、お前達は支上都市長の黒い
「黒い噂、ですか?」
「ああ、其処までメジャーな噂じゃないけどな。支上都市長が
「……そんな噂が」
どうやら、今回の一件は一筋縄ではいかない
なら、やはり今回は大人の力を
うん、少し不安要素もあるけど。
「秋山さん、これから
「うん?何かあるのか?」
「……はい、実は支上剛三さんの
「復讐心、だって?」
「はい、そしてその相手を剛三さんと友達は
「…………それは、お前達の見た
「はい、間違いなくこの目で見た
僕の言葉に、秋山さんはしばらく
「にわかに信じがたい話だが、何だそのオカルトは?」
「先程も言った話ですが、この話は―――」
「ああ、分かっているよ。
「すみません」
「別に良いって、それより他に何か
「……はい、後はその話に
「特殊な才能?」
「はい、僕もそうなんですが。集めた特殊な能力を持つ人間たちで剛三さんは何かを考えていたようなんです」
「そう、か……お前も特殊な才能があると言っていたけど。それは
「…………………………」
「言えないか?」
「いえ、言います。僕の才能、それは他人の感覚や感情をその
「……何だって?」
「ですから、僕は
「……………………」
思わず、
だが、しばらくしたら秋山さんから一つだけ
「……という事は、今俺の感じている
「はい、そうですね」
「そう、か……そうか……」
黙り込んだまま、秋山さんは何も
アキは、僕の手をぎゅっと握り僕を
……それからしばらくして、病院に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます