第10話、デート
アキに食われた。うん、かなり
何がとは
途中から僕自身、全く
傍には満足そうに
「……なあ、アキ」
「ん、なあに?」
「アキは本当に
父親。その言葉に、アキは表情を
でも、それでもこんな事をするのはきっと
にもかかわらず、それをしていたという事は―――
「やっぱり、一度話し合わないといけないかな?」
ぽつりと呟くアキの
話し合うのが
そんなアキの不安そうな顔。そんな彼女に一体何ができるだろうか?
けど、何かしたい。そう思ったから……
「なあ、アキ。これから
「……へ?」
「僕と一緒にデートをしよう。今日は学校も
そう言って、アキへ手を差し
けど、やがてはっと正気に戻ると
「で、ででで……デート?それって……あうっ」
「……何を
「あうぅっ……」
しゅんとするアキを、思わず
・・・ ・・・ ・・・
「そう言えば、思ったんだけどさ。アキはこれからどうするんだ?」
「どうって?」
街を歩きながら、僕はさりげない
「いや、流石にこのまま僕と一緒に
「……ユウキは、
「いや、もしもの時は責任くらい
「…………」
僕達はまだ子供だ。出来る事だって、ごくごく
だからこそ、責任を
「もしもの場合、僕一人が責任を取っても
「……むぅっ」
そっと、不機嫌そうな顔でアキは僕の肩に身を
……少し、周囲からの視線が
「……
「私も……私だって、ユウキの事が大好き」
そう言って、僕達は
……うん、そうだな。
「やっぱり、
「?」
「いや、別に。じゃあ、其処の
「……?うん」
そして、僕とアキは喫茶店のテーブル席へと
改めて、アキと
「……改めて言うよ。アキ、僕はアキの事が大好きだ」
「うん、私もユウキの事が大好きだよ?」
「……ああ、でもアキは僕がどれくらいアキの事が大好きなのかを
「……うん」
僕は、すうっと僅かに
アキも、僕を真っ直ぐに見ている。大丈夫だ、きっと僕の
そう、
「アキ、僕は君の事が大好きだ。もしもの時は、アキと一緒にこの
「———っ⁉」
「けど、それじゃあ
「……う、ん」
「アキ、色々と
「うん、私も……私だって、ユウキの事が大好きよ……大好きっ……」
そうして、
この席は喫茶店の
・・・ ・・・ ・・・
その後、人工島アメノトリフネにおいてこの喫茶店の隅っこの席は恋人の
だが、それは神田ユウキと支上アキにとって知るよしの
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